JAみはら4月号313
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担当土居 義隆(広果連)落葉果樹今年は暖冬傾向で推移し、発芽・開花時期は全体的に早い傾向にあると思いますので、作業が遅れないように気を付けましょう。特に今月は芽かきや受粉作業など生産量を左右する重要な月となります。基本管理を徹底しましょう。また新芽を食害するケムシなどの発生にも注意が必要です。●全 般【除草】草が繁茂すると、養水分の競合がおこり、新梢の緑化が遅れることとなります。また裸地状態にすると、地表に日光があたり、地温が高まるため、根の活動も早まり、生育を早くすることになります。草丈が高くなる前に除草してください。【かん水】乾燥が続くと、新梢の生育遅れや不揃いの原因となります。5~7日間隔で、15~20㎜程度のかん水を行いましょう。●ブドウ【芽かき】芽かきは新梢数や芽の強さを揃えるために行います。展葉5~6枚頃までの生育は、貯蔵養分で賄われています。貯蔵養分を有効に利用できるよう、展葉2~3枚頃から、数回に分けて芽かきを行いましょう。樹勢の強い樹で、早くから芽かきを行うと、残った新梢がますます強くなります。逆に、樹勢の弱い樹で芽かきが遅れると、新梢数が多いので、1本当りの生長がますます弱くなります。【葉面散布】落葉が早かった樹は、貯蔵養分が少ないため、新梢の生育が悪い場合があります。新梢の生育が悪い場合は、メリット青など窒素主体の液肥を葉面散布し、生育を促進させましょう。●イチジク今月は発芽が始まります。気温の上昇に伴い、生長も進みますが、毛虫などの食害も始まりますので注意してください。特に、園地周辺で雑木が多くなっている所では注意が必要です。【芽かき】芽かきは新梢数を調整し、生育を揃えること、樹冠内部の日照を確保することを主な目的に行います。樹勢の強い樹は遅く、樹勢の弱い樹は早く芽かきを行い、新梢の強さを調整し揃えるようにします。【病害虫防除】そうか病そうか病の被害果は、果皮に暗褐色~白灰色の小斑点を形成し、外観品位が著しく劣ります。展葉初期、幼果期に雨が多いと発病が多くなり、その後、二次感染しますので、初期の防除を徹底してください。トップジンM水和剤1,500倍アイノキクイムシアイノキクイムシは、樹勢衰弱樹に侵入し、樹体内部を食害しながら孔道を作ります。また、株枯病菌を媒介しますので、発生する前に予防が重要です。被害部の症状は、主幹部などの太枝に、直径1~2㎜程度の穴を開け、木屑を出しています。今月中に、ガットサイドSの原液を塗布又は1・5倍液を主幹部に散布してください。●カ キ【芽かき】真上に強く伸びそうな枝は、樹形を乱すもとになりますから、芽かきを行ってください。横向きで中庸な枝は、来年の結果母枝として、残してください。【防除】展葉期(2~5枚)◎うどんこ病重点防除期トリフミン水和剤3,000倍●モ モ【人工授粉】花粉のない品種、花粉の少ない品種(川中島白桃、志賀白桃、浅間白桃)では、人工授粉が必要です。また、開花期が天候不順で、降雨や低温で昆虫の活動が低下しそうな場合は生理落果が助長されますので、積極的に受粉を行ってください。【受粉時期】園全体が、5分咲きと満開時期の2回行ってください。暖かく風の無い日の午前9時頃~午後4時頃までに行ってください。【受粉方法】あらかじめ花粉のある品種から、開花直前~直後の花粉を採取し、毛バタキに花粉を付けて、受粉する品種の樹の花に付けてください。ベタついてきたら毛バタキを交換してください。【防除】3月下旬~4月上旬(開花直前)・せん孔細菌病・縮葉病ICボルドー41230倍4月上旬(発芽期・開花期)・せん孔細菌病・灰星病デランフロアブル600倍4月下旬~5月上旬(展葉2~5枚)・ホモプシス腐敗病・黒星病・灰星病ベルクート水和剤2,000倍・モモハモグリガ・アブラムシ類・シンクイムシ類スタークル顆粒水溶剤2,000倍農薬の使用にあたっては、ラベルに記載されている使用方法を十分に確認の上、ご使用ください。【全体運】交友関係が活発化する予感。飲み会の席や旅先で良い出会いに恵まれそう。趣味や習い事に力を注ぐのも正解【健康運】無理は禁物です。適度な休息を心掛けて【幸運の食べ物】蜂蜜今月の運勢 双子座5/21~6/216JAみはら 2019.4

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