JAみはら4月号313
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担当山名 智家庭菜園朝晩はまだ少し寒い時がありますが、日中暖かい日が増えてきました。これから野菜・花等、植付けや準備が始まる時期になります。昨年の反省をふまえて、今年も一年、楽しみながら取組みましょう!今回は、植物を育てるために必要な「肥料」に含まれる成分(窒素・りん酸・加里やその他成分)、土づくり資材である「堆肥」について述べてみます。●窒素(N)植物が成長するために必要な三大要素の1つで、葉っぱや茎の生育を促進させます。植物を大きくさせるために必ず必要となるもので、作物の生育・収量に最も影響する重要な栄養分です。ただし過剰に与えすぎると病害虫に弱くなったり、実や花がつきにくくなるので注意しましょう。硫安や尿素などから補給できます。●りん酸(P)三大要素の1つで、根の伸長、実や花の成長を促進させます。不足すると実や花がつかなくなったり、葉っぱの色が紫色になるなど、植物の成長に影響を与えます。りん酸は植物に吸収されにくい成分であるため、基肥で施用するようにします。(追肥では効果が少ないため。)ようりんなどから補給できます。●加里(K)三大要素の1つでカリウムともいい、茎葉を強くしたり、根を健全に生育させることで、土の中の養分をたくさん吸収できるようにします。不足すると葉の先端が黄化したり、逆に過剰になるとマグネシウム等の他の養分が欠乏するといった影響が出てきます。硫酸加里などから補給できます。●その他の成分❶石灰(Ca)植物の多くは弱酸性~中性(㏗6・0~7・0)の土壌が生育に適していますが、雨が降る事によって土壌は酸性に傾くため、これを矯正するために石灰を投入します。石灰にはカルシウム成分を補う効果があります。カルシウムが不足するとトマト等では尻ぐされという、実のおしり部分が腐ってしまう症状が起こります。❷苦土(Mg)植物が光合成を行うために必要な葉緑素を構成します。苦土にはマグネシウム成分を補うため、不足すると葉が黄化するなどの症状が起こります。苦土石灰に含まれています。❸ホウ素(B)窒素・りん酸・加里などに比べて必要量は少ない微量要素ですが、植物の成長には必要不可欠な成分です。植物の細胞を構成する成分で、不足すると作物が腐りやすくなり、ダイコンにすが入ってしまうのもホウ素欠乏が原因です。症状が出る場合はホウ素入り肥料を施用するか、1㎡あたりホウ砂1gを水に溶かして施用しましょう。●堆肥について堆肥にも様々な種類がありますので、大まかな特徴とあわせ、説明します。❶牛ふん牛のふんにおがくずや稲わら等を混ぜて水分調節し発酵させたものです。肥料の効果はあまりありませんが、土をふかふかにし、水はけを良くする等、土壌改良の効果があります。❷鶏ふんニワトリのふんを乾燥させて出来た堆肥です。牛ふんに比べて肥料成分が高いのですが、分解が早いので土壌改良よりも肥料効果の方が高めです。大量に施用すると肥料やけ等、作物の成長に影響を与えますので、施用量には注意しましょう。❸豚ぷん豚のふんを堆肥化させたもので、効果は牛ふんと鶏ふんの中間程度です。❹バーク堆肥動物のふんではなく、樹皮に家畜のふんや化学肥料などを混ぜて出来たものです。牛ふんと同じく土壌改良の効果があります。●完熟した堆肥を使いましょう!発酵の進んでいない未熟な堆肥は病原菌などが残っているため、作物に悪影響を与えたり、土の肥料分がなくなる等、さまざまな障害がおこります。次の見分け方を参考に、完熟したものを選んで使いましょう。❶見た目色が黒くなっているものほど完熟した堆肥と言えます。また触ってみて、さらさらとしたものが完熟しているものになります。発酵の進んでいない堆肥は色ムラがあったり、水分が残っているため、べたべたとしていますので注意しましょう。❷におい完熟した堆肥は臭いがほとんどしません。強い悪臭がするものは注意しましょう。【全体運】環境などの変化がもとでプレッシャーを感じがち。気張らず、気楽に構えましょう。絵本を読むとリラックス可能【健康運】生活リズムが乱れやすい。夜更かし厳禁【幸運の食べ物】アシタバ今月の運勢 蟹座6/22~7/227JAみはら 2019.4

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