JAみはら5月号314
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なお、主枝候補枝は6~8枚で摘心して、夏枝の発生を促します。また、定期的にかん水や葉面散布を実施し、生育を促します。担当髙本 大輔(広果連)落葉果樹●本年の気象状況本年は暖冬傾向で推移しました。果樹全般の生育や病害虫の発生も早まることが予想されますので、生育や園地の状況を確認し、今後の管理を進めてください。●全 般【生理落果について】5~6月にかけて多くの樹種で生理落果が起こります。生理落果は植物本来の性質で、自然に果実が落果することを言いますが、開花直後に起こる生理落果は前年結果過多や早期落葉等で花器が不完全で、受精能力がないことから起こります。次に満開後20日頃の場合は、不受精が原因です。開花期の天候が、雨や低温で受粉を媒介する昆虫が少なかったり、花粉が発芽しないと発生します。また開花期の気温、特に夜間温度が高いと生理落果が多くなります。●ブドウ【新梢の管理】展葉9枚頃を目安に、新梢の誘引を行い、展葉12枚を目安に摘心を行ってください。この誘引、摘心によって枝の伸長が抑制され、花穂に養分を集中させ、充実した花を咲かせます。【花穂の整理】花穂の整理は、樹勢に合わせて行ってください。樹勢が中庸な場合には1新梢1果房とし、強い場合には1新梢2果房として枝の強さを調整します。この時期の房数は、最終着房数の2割程度多く残します。【種なし処理(1回目ジベ処理)】 品種により、処理濃度、処理適期が異なります。ジベレリンが十分に吸収されるには、処理後、湿度80%以上で、8時間以上経過する必要がありますので、湿度の下がりにくい夕方に処理を行ってください。また、乾燥している場合は、処理前にかん水を行って圃場の湿度を高めてください。●イチジク【芽かき】イチジクは、葉が大きく、新梢の伸長も旺盛で、油断するとすぐに込み合い、懐枝の受光が悪くなってしまいます。混み合った部分の立ち芽を中心に芽かきしてください。【捻枝・誘引】樹勢の強い若木などでは、枝が立ち気味となるため、栄養生長型となり、熟期が遅れます。また、枝が立つと、懐に光が入りにくく、果実の着色も悪くなります。熟期を早め、樹形を整えるためにも、捻枝・誘引を行ってください。捻枝は、伸びた新梢の基部から2~3節の部分を持って捻ります。誘引は、マイカー線等を用いて行ってください。【かん水】土壌の乾燥は、生育不良の原因となりますので、降雨がなく乾燥が続くようであればかん水を行ってください。【そうか病防除】発芽期~梅雨時期にかけて降雨が多いと感染が助長され、被害が大きくなります。また、葉、枝、果実の幼若な組織を侵すことから、初期の防除が重要となります。●モ モ【摘 果】予備摘果は、満開後20日頃から開始します。仕上げ摘果は、双胚果や変形果などが判別しやすい満開後40日頃から行います。ただし核割れや生理落果の多い品種では、満開後75日頃に実施します。●カ キ【摘 蕾】この時期の発育は貯蔵養分が主になるので摘果ではなく摘蕾が基本となります。時期は開花の15~10日前に行います。富有は1結果枝に1蕾を目安に残します。残す蕾として、①ヘタが充実した傷のない大きな蕾、②結果枝の基部と先端は落とし、中央部の横または下向きの蕾、上向きの蕾は、日焼け果になりやすいので落とします。【芽かき】主枝・亜主枝の背面から出る新梢など、日当たりを悪くする新梢をかぎ取ります。担当時安鴻二郎家庭菜園ゴールデンウィークを迎え、夏野菜の植え付け時期となります。野菜づくりには、①畑の環境②栽培適期③種・苗選び④適切な肥料⑤雑草・病害虫対策が大切です。【土づくり】土の状態が野菜の栽培に適していない場合は、対策が必要です。土の性質や硬さの改善には堆肥を、酸度の調整には石灰資材を投入しましょう。【全体運】人との調和を大切にすることで、誰とでも円満な関係を築ける期間。余暇はお芝居やミュージカル鑑賞がベスト【健康運】肩の力を抜くと、運気アップの呼び水に【幸運の食べ物】キクラゲ今月の運勢 双子座5/21~6/216JAみはら 2019.5

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