JAみはら6月号315
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担当髙本 大輔(広果連)落葉果樹今月は梅雨時期に入ります。梅雨時期に入ると降雨の日が多く、病害の発生や農作業の遅れなどが懸念されます。園地や生育の状況を確認しながら、計画的に農作業や防除を進めていきましょう。また、梅雨入り前に園内に水が停滞しないよう、排水路の整備や溝切り等を実施しましょう。●モ モ【みなおし摘果】仕上げ摘果終了後、再度適正着果量かどうか確認し、実施しましょう。最終着果量の目安中果枝(20~30㎝未満)→1果長果枝(30㎝以上)→2果短果枝の多い枝(10㎝前後)→5~6枝に1果【袋かけ前の防除】(5月下~6月中旬)灰星病・黒星病ダコレート水和剤1,000倍シンクイムシ類、カイガラムシ類オリオン水和剤401,000倍混用して防除してください。【袋かけ】防除が終了したら、早急に袋かけを行ってください。【新梢管理】新梢は、6月下旬~7月上旬に伸長が停止するような状態が理想的です。枝が徒長して枝が混み合う場合は、基部から切除するか、10~20㎝程度残して切り返します。また、主枝の背面など日焼けが心配される場合は、捻枝(枝を捻ると成長が抑えられ徒長しにくくなります)を行って、枝を残し、直射日光を防いでください。【支柱立て・枝つり】この時期以降、果実が急激に肥大します。果実の重みで枝が折れたり、下垂して下枝に重ならないように、支柱立てや枝つりを行ってください。●カ キ【生理落果】カキの生理落果は、開花後から7月にかけて起こります。生理落果は天候や、枝との養分競合で変動が大きく差がでます。【新梢管理】不要な徒長枝の除去を行い、養分競合を抑えて、生理落果が小さくなるようにしてください。【防除】◎6月上旬(開花終期)落葉病・うどんこ病・炭そ病ベルクート水和剤1,500倍カキノヘタムシガ・アザミウマ類・カイガラムシ類モスピラン顆粒水溶剤4,000倍◎6月中下旬落葉病・うどんこ病・炭そ病ストロビーDF3,000倍カキノヘタムシガ・カキクダアザミウマジェイエース水溶剤1,500倍●ブドウ【新梢管理】開花期になっても、新梢の伸びが止まらないような枝(樹)では、花穂(房)に養分が回りにくくなっています。新梢と花穂との養分競合を避け、実止まりを良くするため、展葉12枚を目安に摘心を行ってください。摘心後に発生する副梢は、1~2枚で摘心してください。【摘房】1回目のジベ処理後、実止まりが決定したら摘房を行います。摘房は、最終着果量の2割増し程度残すようにしてください。樹勢の弱い樹では早く、強い樹では時期を遅らせて、樹勢を調整してください。【房の再整形】実止まりが確認でき次第、房の再整形を行います。ここで房の大きさを決めておかないと、大房になり、着色不良、食味不良、房型不良の原因となります。2回目のジベ処理までに、肩の位置を決め、穂軸の長さを調節します。穂軸の長さは、2回目のジベ処理時点で、種無しピオーネ:6㎝、ベリーA:7㎝が目安となります。【摘粒】摘粒では、小粒果、奇形果、傷果、内向き果、突出果粒を除去し、房型を整えます。●イチジク【摘心】新梢や副梢の発生を抑え、栄養生長(枝、葉をつくる生長)から生殖生長(果実を成熟させる生長)への移行を促すために摘心を行います。展葉10~12枚になった時点で未展葉部分を摘み取ります。その後、発生する副梢は随時かきとってください。何時までも、副梢が伸び続けるような樹勢の強い樹は、肥培管理、水管理等を再検討し、改善する必要があります。【防除】◎6月上・中旬そうか病トップジンM水和剤1,500倍キボシカミキリ・アザミウマ類モスピラン顆粒水溶剤2,000倍イチジクモンサビダニサンマイト水和剤1,500倍(収穫45日前まで)◎ネコブセンチュウ防除ネコブセンチュウは、産卵、ふ化幼虫の多いこの時期(5月下旬)に、ネマトリンエース粒剤(収穫60日前まで、1回のみ)を20㎏/10a、樹冠下に処理し、土壌混和してください。農薬の使用にあたっては、ラベルに記載されている使用方法を十分に確認の上、ご使用ください。そうか病被害果摘心前摘心後【全体運】目新しいことに興味を持つと、素晴らしい展開に。好奇心を刺激されたなら、ぜひ挑戦を。イベント参加も正解【健康運】栄養バランスが偏りがち。改善に努めて【幸運の食べ物】クレソン今月の運勢 双子座5/21~6/216JAみはら 2019.6

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