JAみはら6月号315
7/16

担当時安鴻二郎家庭菜園これから梅雨に入り、気温・湿度ともに高くなり、過ごしにくい時期になってきます。一方で、夏野菜の早いものでは収穫を控え、必要な農作業が増えてきます。こまめに水分補給しながら、作業を行いましょう。●夏野菜の管理について梅雨時期は気温や湿度も高くなってくるので、病気の発生のリスクが高まります。農薬を使っての予防も対策のひとつですが、苗の周りにマルチやわらを敷いて雨による泥の跳ね返りを防ぐことで物理的に防除できます。また、整枝をして風通しを良くすることでも対策できます。整枝とは、文字通り枝を整える作業のことで、順調に生育させ、管理作業もしやすくなります。枝やつるを適切に管理し、摘心・摘葉・摘果を確実に行うことで、充実した果実などをつくることができます。整枝は、枝の切り口が乾きやすい天気の良い日の午前中に作業しましょう。野菜の種類や品種によって、花や果実のつき方が決まっているので、それぞれの特性を考慮して作業しましょう。整枝の方法ついては、下の図を参考にしてください。1本仕立てトマトなど主枝についた葉のわきから出てくる芽(わき芽)を小さいうちに摘み取ります。芽に水分が多い午前中に作業を行うと株を疲れにくくできます。3本仕立てナス、ピーマン、シシトウなど一番花のすぐ下のわき芽を2本残し、それ以外のわき芽をハサミで切り取ります。主枝1本と側枝2本を伸ばし、残した枝から出るわき芽は放っておいても良いです。狭い場所では2本仕立てにします。つるの整枝ウリ科の野菜株元から5節までのわき芽をすべて摘み取り、それより上から出た子づる、孫づるの葉を2~3枚残して摘心します。収量を多くする摘心バジル、モロヘイヤ、クウシンサイ、シソ、シュンギク、ツルムラサキなどある程度葉を残して主枝を摘心することで、側枝の伸びが旺盛になり、葉が茂りやすくなります。●農作業事故に気を付けましょう農作業事故は、「ちょっとだけだから」「大丈夫だろう」と油断しているときに起こりがちです。いつもやっている農作業であっても、落ち着いて安全確認を行いましょう。【主な農作業事故の発生状況と対策】・耕うん機をバックさせていたところ、木と機体の間に挟まれた。対策例挟まれそうなところには、あらかじめ目印を付けておく。安全装置のついた機械を使用し、停止ボタンの位置などを確認しておく。・草刈をしていたところ、足を滑らせて草刈り機で足を切った。対策例安定した姿勢を保って作業できるよう、事前に点検・準備しておく。ヘルメット、フェイスガード、安全靴、機械の安全カバーなどの防護を徹底する。・脚立で作業していたところ、転倒して頭を打った。対策例安定するように設置し、あごひものついたヘルメットを着用する。【全体運】気が緩みやすい月。慣れている作業でも油断は禁物です。また、うわさや誤情報に振り回されないよう、うのみは×【健康運】慌てるとけがの暗示。深呼吸で冷静に【幸運の食べ物】梅今月の運勢 蟹座6/22~7/227JAみはら 2019.6

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る