JAみはら8月号317
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●早期コシヒカリ【収 穫】8月の中旬から収穫期を迎えます。収穫の目安は、籾の熟れ具合を見て判断します。籾の熟れ具合の平均的な個所を見て、まだ熟れていない青い籾が5~10%程度となった頃が収穫時期となります。なお、バインダーでの収穫は、青い籾が10%の頃です。収穫が遅くなると、胴割粒、着色粒が増加し、玄米にツヤが無くなり、品質低下の原因となりますので遅れないようにしましょう。特に早期栽培は登熟期間が高温となるため、早期落水は乳白粒や胴割粒が発生しやすくなるので、晴天が続くようであれば、収穫作業に支障がない程度まで水のかけ流しを行いましょう。●普通期栽培【水管理】幼穂形成期(出穂30日前~)から出穂期、開花期は、水稲が最も「水」を必要とする時期です。この時期に水分が不足すると、穂が小さくなったり、未熟粒が増加するなどの影響が出ます。しかし、水分を十分に供給できるようであれば、必ずしも常時湛水にしておく必要はありません。むしろ間断かんがいを行うことで、根への酸素供給を図り、少しでも根の老化を防ぐようにしましょう。なお、極端な乾燥は、収量、品質ともに大きく影響します。特に穂ばらみ期~穂ぞろい期の間は、土壌が湿っている状態を保つようにしましょう。この時期の水分ストレスは登熟への影響が大きく、収量のみならず玄米の光沢不良や未熟粒の増加などの玄米品質の低下に繋がります。また、台風の接近が予想される場合は、通過前後にはしっかりと水を溜めて、風による倒伏や脱水の被害を軽減しましょう。【施 肥】生育後半になってからの施肥は、病害虫の発生を助長し、熟期の遅れや食味の低下の要因にもなります。葉色が極端に薄く、登熟期間に栄養不足となる場合を除き、むやみな施肥は避けましょう。【病害虫防除】これからの防除は、収量や品質に大きく影響する病害虫の発生があり、年によって種類や発生程度に差が出てきます。主要な病害虫の基本的な防除は、穂ばらみ期(穂が出る直前)と穂ぞろい期(全体の8~9割の穂がのぞいた頃)となります。使用する薬剤は、稲作ごよみを参考にしてください。近年、カメムシや稲こうじ病の発生が多くなっています。カメムシの吸汁による着色粒の被害を減らすためには、穂ぞろい期の防除が重要となってきます。また、発生量が多い場合は、穂ぞろい期の防除7日後にもう一回の追加防除が必要な場合があります。耕種的な防除方法としては、ほ場周辺の草刈りを、遅くても出穂の2週間前までに終了しておきましょう。稲こうじ病は、カビによって籾に黒い団子状の菌塊を付着させる病害です。土壌伝染性で土壌表面や、わらなどに付着して越冬しています。出穂期の多雨、低温、日照不足下で多発し、多肥栽培は発病を助長します。例年発生がみられる場合は「予防」を基本とし、出穂20~10日前の薬剤防除を行いましょう。【生育と作業の目安】◦早生品種(あきたこまち、コシヒカリ、キヌヒカリ等)7月下旬から随時出穂期を迎えます。水管理、病害虫防除を徹底しましょう。◦中生種(恋の予感、あきろまん、ヒノヒカリ等)7月下旬から8月上旬に幼穂形成期、8月中旬に出穂期を迎えます。ただし、田植え時期が6月中旬以降では9月以降になる場合もあります。慣行型の施肥を行っている場合は、穂肥の時期(7月下旬~8月初め)となり、水管理、病害虫防除とも重要となりますので、作業が遅れないようにしましょう。「恋の予感」は、止葉が長くなる品種です。止葉は直立に近い状態となって光合成が活発に行われるため、籾の充実が良くなります。季節予報広島地方気象台季節予報より8月 平年と同様に晴れの日が多いでしょう。9月 天気は数日の周期で変わるでしょう。気温は、平年並または高い確率ともに40%です。8月担当大美 寛水 稲【ホソハリカメムシ】【稲こうじ病】【全体運】レジャー運良好。気の合う仲間たちと出掛ければ、わくわくうれしい発見あり。実力発揮のチャンスがある予感【健康運】エネルギッシュ。スポーツイベントが吉【幸運の食べ物】新ショウガ今月の運勢 牡羊座3/21~4/196JAみはら 2019.8

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