JAみはら8月号317
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担当石川 祐介(広果連)柑 橘今月の農作業は摘果やかん水、防除となります。暑い時期ですので、農作業中、熱中症にならないようこまめに水分を補給し、体調管理に十分注意しましょう。熱中症対策について夏場の暑い中での農作業で熱中症にならないために、空調服を利用しましょう。(ご注文については近くの営農センターへお問い合わせください)●温州みかん①品質向上対策天候や樹体の状況等を見極めて品質向上対策を実施し、おいしいみかんに仕上げましょう。◦タイベックの被覆タイベックの被覆目的は、糖度上昇と着色促進です。被覆時期は、梅雨明け直後です。被覆が遅れないようにしましょう。なお、干ばつで降雨が無く、過度に乾燥する場合は、減酸や果実肥大に影響するため、かん水が必要となります。肥大状況や天候を確認し、必要な場合はかん水を実施します。◦フィガロン乳剤散布による品質向上品質向上(熟期促進)を目的に、①満開50~90日後、②満開70~110日後の2回、フィガロン乳剤3,000倍とマグミーFe(または葉面マグ)600倍を混用散布します。ただし、高温乾燥状態が続いている場合や樹勢衰弱園での散布は避けてください。また、樹勢維持のためフィガロン乳剤の年間使用回数は2回以内としてください。②摘 果◦荒もぎ摘果摘果必要量の2~3割程度(着果過多樹では5割)を目安に内成り、裾成り果を中心に荒もぎ摘果します。極早生は8月上旬、早生は8月中旬、中生は8月下旬ごろから開始します。着果量の多い樹では摘果を1旬早めて行ってください。◦仕上げ摘果果皮が滑らかになってから仕上げ摘果に取り掛かります。傷果、小玉果(2S以下)、大玉果(2L以上)を摘果し枝先の果実を残して、樹冠外周に下垂するよう着果させます。仕上げ摘果のポイントは、収穫する1カ月前までに確実に適正葉果比まで摘果することです。仕上げ摘果の時期は、極早生は8月下旬に葉果比20まで摘果し、早生は9月上旬に葉果比25まで摘果し、中生は9月中旬に葉果比25まで摘果します。適正葉果比まで落とさないと、小玉果が多くなり、糖度が上がらず、翌春の着花量も減少し、隔年結果の原因となります。●中晩柑類①仕上げ摘果本年は、着果量が多い傾向にあります。引き続き小玉果、内成り果、裾成り果、傷果、腰高果、奇形果等を摘果します。また、大玉でも天成り果や直花果は、果皮が厚く品質が劣るので、結果枝の基部から切除します。●温州みかん・中晩柑類共通①病害虫防除この時期の防除は、ミカンハダニ、ミカンサビダニ、黒点病を重点に実施します。近年、ミカンサビダニの被害が多くなっています。サビダニ防除は予防的に行うことが重要です。現在、被害がみられなくても、今後の気象条件によって発生する可能性があります。防除の際は、散布ムラがないよう丁寧に防除しましょう。黒点病の防除については、前回の黒点病防除から30日後、または累積降雨量200~250ミリを目安に散布を行います。収穫時期が近い品種もあります。農薬散布の際は、収穫前日数など登録内容を確認し実施しましょう。◦かいよう病かいよう病に罹病しやすいレモンやネーブル、はるみなどの品種は、台風襲来前に「コサイド3000」と「クレフノン」を混用散布します。②かん水◦温州みかん降雨がない場合、10日間隔で5㎜程度のかん水を行います。少ない水量で有効な方法としては、点滴かん水やかん注器の利用があります。◦中晩柑類果実肥大を促すため、降雨がない場合はかん水を実施します。特に、しらぬひ・はるみは果実肥大と減酸促進を目的に、梅雨明けから10月末までに定期的にかん水を実施します。特に8月の乾燥は、酸高になる原因となるため重要な時期となります。(かん水にはかん注器が便利です。ご注文についてはお近くの営農センターへお問い合わせください)内成り、裾成りの小玉果は摘果して落とします。フィガロン乳剤【全体運】「親しき仲にも礼儀あり」を肝に銘じたい時期。特に家族に口うるさくするのは避けて。開運には部屋の掃除を【健康運】胃腸に優しい食事にすると体調に好影響【幸運の食べ物】キュウリ今月の運勢 牡牛座4/20~5/207JAみはら 2019.8

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