JAみはら8月号317
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担当髙本 大輔(広果連)落葉果樹8月は高温乾燥で推移する傾向にあります。暑い中での農作業のため、体調管理には十分注意し、こまめに水分を補給し熱中症にならないように注意しましょう。また、雨が少ない場合は⃝水分競合や蒸散による水分消費をできるだけ少なくするため、園内の雑草は刈り取り敷き草とする。⃝地表面からの蒸散を防ぐため、敷きワラ(敷き草)・堆肥の施用を行う。⃝かん水施設のある園地は、かん水を早朝か夕方の気温の低い時間帯に行う。傾斜地などの園地では、一度に大量のかん水を行うと表面流去が多く、効果が劣るため1回あたりのかん水量は少なくして間隔を短くする。水量が充分でない場合は根の多い部分に、灌注器などを利用して集中的に局部かん水を行う。 などの対策が挙げられます。●ブドウ【結果量の調整】着果量が多いと、1房あたりの葉面積が不足し、着色不良果となります。次の表の適正着房数を参考にして最終点検をしてください。着色が飛び玉状でなく、全体的にぼんやりと来る場合は、着果過多の状態です。房型の悪い房、果実肥大が悪い房、弱い結果枝の房などを思い切って摘房しましょう。【枝管理】棚下が暗い場合は、副梢、徒長枝などの間引きを行い、木漏れ日が入る程度の明るさを確保します。伸びすぎる新梢は、先端を摘心し、副梢は1枚残して摘心しましょう。●イチジクその年の生育期間中の天候次第ですが、8月半ばくらいから収穫期に入ります。【新梢管理】徒長した枝が多く、枝が過繁茂の状態になると、日照条件、風通し、作業性が悪くなり、着色不良果、病害果が増え、成品率が低下します。引き続き、園内を見回り、込み合っている部分は枝を間引き、樹冠下に木漏れ日が入る程度に枝を整理します。【病害虫防除】台風通過後や曇雨天が続く場合は、そうか病・さび病対策にアミスター10フロアブルを1,000倍(収穫前日まで)で防除します。ただし、散布後(収穫前24時間)、翌日の収穫はできません。【収 穫】イチジクは、収穫適期の幅が短い果樹です。収穫が早すぎると、青果や糖度の低い果実となり、逆に、収穫が遅いと過熟となり、日持ちの悪い果実となります。さらに、収穫が遅れると腐敗果となり、ショウジョウバエや黒かび病など病害虫の発生を助長します。収穫期に入ったら、毎日、圃場を見回り、適期に採収しましょう。もぎ忘れて、樹上で腐敗している果実は、病害虫の発生源になりますので、園外に持ち出し処分しましょう。【かん水】高温乾燥の状態が続くと、ヤケ熟れ果の発生を助長します。降雨が少なく、晴天が続く場合は、定期的にかん水を行いましょう。●カ キ【摘 果】引き続き、病害虫被害果や奇形果など見直し摘果を行いましょう。【枝つり・枝支え】果実の肥大とともに枝が下垂します。大玉果生産のためにも枝つり、枝支えを徹底しましょう。【病害虫防除】今月は、カキノヘタムシガ・カメムシ類・うどんこ病の防除が主体となります。《8月上旬》カキヘタムシガ・カメムシ類スタークル顆粒水溶剤2,000倍《8月中・下旬》うどんこ病トリフミン水和剤2,000倍カキヘタムシガ・カメムシ類MR.ジョーカー水和剤2,000倍【かん水】夏の高温・乾燥で後期のヤケ熟れ果の発生を助長しますので、乾燥が続く場合かん水を実施しましょう。●モ モ【収 穫】晩生種の収穫が始まります。果実の成熟は、樹の上部から下部へ、結果枝では先端部の果実から進みます。適熟採収に努めましょう。【新梢管理】徒長枝の多発は、内部への日照不足を招き、着色を阻害し、次年度の結果枝の充実も悪くするため、切除します。【かん水】収穫が終了している園地では、樹勢回復のためかん水を行いましょう。【防 除】《8月下旬(収穫後)》品  種葉 数(枚)房 数(房)長梢3.3㎡(短梢主枝2m)当り房数1房当り粒数(粒)デラウェア12~15125~3075~8515~20220~253ベリーA18~20120~2260~7020~252キャンベル14~20120~2260~7020~252種なしピオーネ10~12010~203512~251シャインマスカット10~13113~1535~40※ただし、シャインマスカットは短梢主枝2m当りの房数の基準になります。適熟果【全体運】フットワークが軽くなりそう。学ぶ喜びを味わえるときなので、セミナーなどに参加してみて。ご近所散策も幸運【健康運】疲れをため込まない工夫を。睡眠が大事【幸運の食べ物】車エビ今月の運勢 双子座5/21~6/218JAみはら 2019.8

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