JAみはら8月号317
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収穫後、葉を大切にして、落葉を遅らせることが、結果母枝の充実、貯蔵養分の蓄積につながります。本年度せん孔細菌病が多発した園地は、必ず防除しましょう。シンクイムシ類・カイガラムシ類・モモハモグリガスプラサイド水和剤2,000倍せん孔細菌病ICボルドー41250倍担当時安鴻二郎家庭菜園春に定植した夏野菜の収穫もピークを迎えていると思います。しかし、本格的な夏を迎え、連日の高温で作物の勢いも衰えがちです。また、台風による強い風や雨にさらされ、病気や倒伏などの被害も心配される時期でもあります。天気予報をよく確認し、台風などに備え、できるだけ対策を行っておきましょう。●台風への対策ナスやキュウリなどの支柱を使って栽培する作物は特に風による被害を受けやすく、すぐに折れたり傷になったりします。支柱やネットなどは丈夫なものを使い、結束しているところを縛り直すなど、しっかりと固定しておきましょう。また、風が強く吹く方向には、防風ネットを設置するのも良いでしょう。網目状で効果がなさそうに思えますが、風が通過する際に風力が軽減され、強風対策になります。台風が去った後、ほ場に水が溜まっている場合は、すみやかに排水を行いましょう。また、風によって作物が倒れている場合は、すぐに株を立て直して泥を洗い落とし、中耕・土寄せを行います。草勢が弱っている場合は、追肥を行いましょう。希釈した液肥の葉面散布が効果的です。台風などの強い風にさらされると、葉や実などが傷つき、そこから菌が入り込み、病気になりやすくなります。可能であれば殺菌剤を散布し、病気の発生や拡大を防ぎましょう。●殺菌剤の効果殺菌剤は大きく分けると、病気が発生する前に散布して作物を保護し、病気の発生を抑える「予防剤」と、病気が発生した後に散布して菌を殺菌し、病気の拡散を抑える「治療剤」の二種類に分類されます。市販されている殺菌剤は、ほとんど予防剤にあたります。基本的に、病気は発生してからでは防ぐことが難しいため、病気にならないように予防することが第一になります。殺菌剤による治療でも、病気が出た後では完全に治療することが非常に難しく、治療というよりも病気をこれ以上拡げないという意味合いが強いです。高温多湿の日本では、病気が発生しやすくなっています。健康で何の問題も無さそうな作物に農薬を散布することに抵抗がある方もいると思いますが、台風前後や高温多湿の時期など、病気が出やすい時期には予防を行うことが大事です。●ニンジンの栽培【畑の準備】土づくりは前もって丁寧に行いましょう。深く耕して土を砕き、障害物を取り除くことが重要です。堆肥は完熟堆肥を使いましょう。未熟な堆肥を使うと、また根や裂根の原因となります。基肥は播種の10日前頃に全面施用します。(やさい有機189など)【播 種】播種は土をしっかりと湿らせてから行いましょう。雨の後などに播種すると効率的です。2㎝間隔でまんべんなく播き、種が隠れる程度にうすく土をかけます。土を厚くかけすぎると発芽が悪くなります。また、乾燥しても発芽が悪くなるので、発芽するまではしっかりと水をやりましょう。乾燥防止にワラをうすく敷いておくのも良いです。【その後の管理】1回目の間引きは、本葉2~3枚のときに5㎝間隔で葉が触れ合わない程度に、2回目の間引きは、本葉6~7枚のときに10~12㎝間隔で行います。間引き後は、追肥と土寄せを行います。生育初期は雑草に負けないよう入念に除草してください。収穫は、根の頂部が3~4㎝に肥大したものから順次行いましょう。●熱中症に注意しましょう長期予報で、平年と同様に晴れの日が多いと予想されているため、「熱中症」が心配されます。今夏も暑熱環境下での農作業中の熱中症対策が重要になります。【夏の農作業で心がけること】・日中の気温の高い時間帯を外して作業を行いましょう。特に70歳以上の方は、のどの渇きや気温の上昇を感じづらくなるので、高温時の作業は極力避けましょう。・こまめに休憩、水分補給を行いましょう。のどが渇いていなくても、20分おきに休憩し、水分補給しましょう。足がつったり、筋肉がピクピクする症状がみられたら要注意です。・単独での作業は避けましょう。作業は二人で行うか、時間を決めて水分補給の声かけを行うなど、定期的に異常が無いか確認し合いましょう。農薬の使用にあたっては、ラベルに記載されている使用方法を十分に確認の上、ご使用ください。【全体運】物事が遅々として進まず、焦りが生じがち。慌てず、じっくり取り組んで。気分転換には絵画鑑賞がお勧め【健康運】冷たい物、甘い物の取り過ぎに注意【幸運の食べ物】昆布今月の運勢 蟹座6/22~7/229JAみはら 2019.8

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