JAみはら10月号319
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色そして朱色に変化していきます。全体が朱色になると成熟期です。【カメムシの防除】スタークル顆粒水溶剤2000倍で防除します。(スタークルは収穫前日まで使えます)●モ モ【コスカシバの予防】成虫はハチに似ており、幼虫は樹の茎部に侵入しその内部を食害し、枯死させます。被害を受けた部分にはヤニや糞が見られます。休眠期(落葉後~発芽前)にラビキラー乳剤200倍を太枝や幹に散布します。担当時安鴻二郎家庭菜園●秋播き野菜の管理秋播き野菜は前半のうちに順調に生育させることが重要になります。かん水、追肥、中耕などの作業が遅れないように注意しましょう。かん水は、土が乾かない程度に行い、土の表面が固く締まらないように軽く中耕して、空気や水が良く入るようにしましょう。特に、播種・定植時には気を付けましょう。追肥については、条間や畝の肩に施します。そのとき、土の水分状態もチェックしましょう。●土づくり良い土には、通気性・保水性・排水性が良いことはもちろん、有機物を多く含み、土壌酸度が適正である必要があります。どんなに土質が良くても、野菜を作り続けていると土も痩せてきます。そのため、栽培の前準備として土づくりが大事です。年に1回は土づくりをするようにしましょう。ここでは、土づくりに欠かせない堆肥と、肥料の窒素・リン酸・カリ以外に必要とされる要素についてご紹介します。【堆 肥】堆肥とは、微生物によって有機物を完全に分解した土壌改良材であり、家畜のフン(鶏フン、牛フンなど)とワラなどを混ぜて発酵させたものや、樹木の皮を発酵させた「バーク堆肥」などがあります。・土壌の団粒化が進み、空気の層が増え、水の通りが良くなる。・腐植が多くなるため、保水力が高まり、乾燥しにくくなる。・肥料分を保持する保肥力が大きくなり、肥切れ、肥やけしにくくなる。・吸収しにくいリン酸や微量要素を吸収しやすくなる。・土壌への有害物質流入や酸性肥料を施用しても、その害や酸度の急変を和らげる。・多様な微生物が増殖し、有害微生物を抑制する。・堆肥に含まれる窒素・リン酸・カリなどの多量要素の他にマンガンやホウ素などの微量要素が肥料分となり供給される。このように完熟堆肥を施用することは非常に有効です。しかし、未熟堆肥では逆に害になってしまうことがあります。未熟堆肥を多量に施すと、有機物の分解による窒素飢餓、有害物質による生育障害、病害虫や雑草の繁殖など様々な障害を発生しやすくなります。悪臭が強く、水分を多く含んだ堆肥は未熟堆肥なので、あまり施用しないように注意しましょう。【石 灰】多くの農作物の生育に適している土壌酸度は㏗6・0~7・0の弱酸性から中性といわれています。土壌は、降雨により酸性に傾く傾向があり、これを適した酸度へ中和するためにアルカリ性の石灰資材を投入します。また、カルシウム成分を補う効果もあります。カルシウムが不足するとトマトの場合、尻腐れ病が発生します。石灰資材については、カルシウムとマグネシウム(苦土)と含む「苦土石灰」やカキ殻を原料とした「サンライム」など様々な種類があります。【苦 土】「苦土石灰」にも含まれる苦土成分は、作物の葉緑素のもとになります。不足すると葉が黄化する原因の一つとなります。【ケイ酸】主に水稲に用いられる資材ですが、他の作物にも良い影響を与える場合があります。作物によっては全く吸収しないものもありますが、キュウリやイチゴなどでは、うどんこ病等の発症を抑制する効果があります。これらの成分は土壌中に含まれている成分なので目で見ても過不足が判断できません。土壌の状況を確認したい場合は土壌診断を受けることをお勧めします。JA三原では無料で受け付けておりますので、ぜひご活用ください。詳しい内容は、各営農センター等へお問い合わせください。農薬の使用にあたっては、ラベルに記載されている使用方法を十分に確認の上、ご使用ください。野菜追肥のタイミングハクサイ本葉3枚 → 本葉6枚 → 結球始めキャベツ定植20日後 → 肥大初期タマネギ12月下旬 → 1月下旬 → 2月下旬ダイコン本葉2枚 → 本葉4枚 → 本葉7枚ニンジン本葉3枚 → 本葉5枚 → 本葉7枚ジャガイモ蕾の形成期 → 開花期【全体運】想定外のハプニングが発生しやすいよう。いたずらに動揺せず、まずは深呼吸で心を静めて。開運には花が効果大【健康運】ストレスを感じがち。食べて発散はNG【幸運の食べ物】ごま今月の運勢 蟹座6/22~7/227JAみはら 2019.10

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