JAみはら11月号320
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【マデックの散布】中晩柑類は、樹上になるべく遅くまで成らせておくことで食味が向上します。しかし、品種によってはヘタの老化により果実の落果や、貯蔵中の果実のヘタ落ちが発生します。それらを防ぐため、マデックEW3,000倍(使用回数1回のみ)を散布します。担当髙本 大輔(広果連)落葉果樹来年の生育促進や気象変動に強い樹づくりを目的に、土づくりを徹底します。また、落葉果樹の苗木を注文された方は、植穴の準備をしておきましょう。●土づくり先月に引き続き、土づくり(石灰質資材の施用、堆肥等の有機物の投入)を行い、根が活動しやすい環境を整えます。収穫期には毎日圃場に入るため、地面は踏み固められ、通気性の悪い状態となっています。そのままの状態では、根の活性化が低下し、肥料をやっても効きにくくなりますので中耕や深耕をしてください。マサ土の客土も効果があります。ただし一面に投入する場合は、厚さ3~5㎝位までとします。厚くなりすぎると通気性を悪くします。●落葉時期で樹の状況を判断先月に引き続き、落葉の状況を確認してください。理想的な落葉は、気温の低下にともない、葉色が薄れ、霜に数回遭遇した後に、一斉に落葉することです。しかし、病害虫の被害、土壌や天候の影響により早期落葉することがあります。一方、結果枝の先端にいつまでも緑色の葉が残っている場合は、肥料の遅効きや樹勢が強いことが考えられ、そのような枝は充実の悪い枝となっている場合があります。落葉の状況をみて、樹勢の状況などを把握し、肥培管理など今後の栽培管理の参考にします。●園内の清掃収穫後、園内に残っている落葉、枯れ枝、果実等は来期の病害虫の発生に影響します。そのため、園内をきれいにしておくことが重要です。●苗木の植付け落葉果樹の秋植えは11月~12月上旬が、適期となります。秋植えは、春植えに比べ、土と根がよくなじむので、翌春の初期生育が順調となります。ただし、秋植えは凍害を受ける可能性があります。寒さの厳しい圃場では、防寒対策を行ってください。【植穴の準備】植穴は幅を1m程度、深さは20~30㎝掘り上げます。深くするよりは広く掘り上げるようにしましょう。1穴当り完熟堆肥15㎏、マリンカルか苦土石灰を3㎏さらにヨウリン2㎏を土と混ぜて植付けの準備をしましょう。【植付けの手順および留意点】購入した苗は、植え付けまで乾かさないこと、特に細い根を枯らさないようにすることが大事です。①植え付け前に、一晩水につけておく。※ただし、それ以上の長時間の浸漬は根腐れするため注意する。②事前に準備しておいた植穴に、苗木を植え付ける。植え付け時に、掘り上げの際、傷ついた根や枯死して変色した部分を軽く切り返して植え付ける。③根は四方に広げ、根と土に隙間が出来ないようしっかり土で埋め戻す。埋める深さは株元の接ぎ木部がわずかに出る状態が良い。④植え付け直後は、かん水を行い、根と土がなじむようにする。⑤植え付け後、株元から40~70㎝の高さで切り返す。さらに支柱を立て、風などで倒れたり折れたりしないよう補強する。⑥地表面に敷きわらかポリマルチをして土壌の乾燥を防ぐ。表1 施肥(元肥)と土づくり*施肥量等は成木1樹当りの量品  種成木10a当り植付け本数(目安)施肥(広島フルーツ元気866)堆  肥マリンカル(苦土石灰)ニューエコマグ時 期施肥量時 期施肥量時 期施肥量時 期施肥量モ  モ25本10/上~中3.0kg10~11月40kg以上10~11月4.0kgカ キ(富  有)25本10/下3.5kg40kg以上4.0kgカ キ(西  条)20本10/中4.0kg50kg以上5.0kgイチジク27本10/下3.5kg35kg以上4.0kg客土(マサ土を2~3cm)ブドウ(ピオーネ)長梢12本10/上~中5.0kg80kg以上8.5kg10月3.0kg短梢27本2.4kg40kg以上4.0kg1.4kgブドウ(デラウェア)長梢12本10.0kg80kg以上8.5kg3.0kgブドウ(キャンベル)長梢15本8.0kg65kg以上7.0kg1.0kgブドウ(ニューベリーA)短梢30本4.0kg35kg以上3.5kg0.7kg堆肥は10a当り1トン以上施肥を目標に設定。注)マリンカル(苦土石灰)は他の肥料の施肥7~10日前に施し、土壌とよく混和する。苗木の植付け図支柱支柱にしっかり固定する植付前に植穴を掘り 完熟堆肥15㎏ 石灰3㎏ ヨウリン2㎏と混ぜておく接木部敷わら又はマルチ20~30cm程度1m程度【全体運】優柔不断になりやすい月です。信頼できる人に助言を求め、参考にすると◎。リラックスするには音楽鑑賞を【健康運】まずまず。漢方やハーブに注目してみて【幸運の食べ物】ギンナン今月の運勢 牡牛座4/20~5/205JAみはら 2019.11

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