JAみはら11月号320
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●カ キ【収 穫】引き続き富有の収穫を行ってください。特に、高温が続いた場合は収穫後の軟果が早く生じますので、通常の収穫より少し早めに収穫してください。【ヘタムシ対策】ヘタムシは芽や枝に卵を産み付け孵化直後に着果枝の先端に近い芽を食害し、その後果梗やヘタの部分から果実に侵入します。8月以降の2世代による被害果はヘタを残して落果します。そして老熟した幼虫が樹皮の割れ目などにもぐり薄い繭を作って越冬します。薬剤だけでなく12月~翌年2月に粗皮削り・粗皮はぎを行い、樹皮内に潜んだ幼虫を駆除します。担当時安鴻二郎家庭菜園●タマネギの栽培11月からタマネギの苗を定植する時期になります。タマネギは、肥料を吸う力が弱いので、定植後に根を十分伸ばせるよう、定植前の準備をしっかりとしておく必要があります。できるだけ早く石灰資材をまいて耕しておきます。このとき、前作の残渣や雑草などは畑にすき込まず、取り除くようにしましょう。苗は、草丈が20~30㎝、葉鞘(茎の根元の白い部分)の太さが4~5㎜のものを選び、大きさで分けて植えます。大きさの違う苗が混在していると、小さい苗が肥料を吸えなくなり、生育が悪くなります。定植は、根を乾燥させないようにすみやかに行いましょう。植える深さは、葉鞘の2分の1が土に隠れる程度とし、葉の分岐点より上に土をかけないようにしましょう。深植えにすると玉が縦長になり、浅植えにすると苗が倒れやすくなり、玉も扁平になるので適切な深さに植えるようにしましょう。定植後はしっかりとかん水し、活着を促しましょう。タマネギは冬に入るまでに十分に根を張らせ、春になったらすぐに勢いよく育つようにすることが重要です。基肥はリン酸成分を多めに与えておき、厳寒期に入る前の年内に1回目の追肥をします。根が伸び出している先の方に、かるく溝を作り肥料を施します。このとき、完熟堆肥を株の周りの地表に施しておくと、霜柱で根が浮き上がるのを防ぐことができます。春先になって茎葉が盛んに伸び始めてきたころ、2回目の追肥を行います。この追肥が遅れたり、チッソ成分が効きすぎたりすると、病気にかかりやすくなったり、貯蔵性を損ねることにつながるので注意しましょう。【とう立ち】タマネギは葉鞘の太さが7~10㎜のような大きな苗が、10℃以下の低温に30日以上あうと花芽分化します。その後、15℃の生育適温になったときにとう立ち(抽苔)します。大きな苗ほど低温に反応して花芽分化しやすくなります。とう立ちしない苗の大きさは7㎜以下で、5㎜ぐらいの苗が最も適しているといわれています。逆に小さな苗だと、あまりとう立ちしないですが、生育が遅れて玉が小さくなってしまいます。また、適切な大きさの苗を植えた場合でも植え付け時期が早いと、そのまま生育を続け、低温にあう時期には大きくなり、とう立ちしやすくなってしまうので注意しましょう。【病気の対策】タマネギで、特にかかりやすい病気は「べと病」です。気温が15℃程度で、雨が多い時期が続くと発生しやすくなります。放置しておくと全体が茶色に変色し、枯れてしまうこともあります。苗を植え付けて活着した頃と、2月中下旬の気温が上がってきた頃に防除を行うと有効です。農薬名適用病害希釈倍率使用時期使用回数総使用回数ダコニール1000白色疫病・灰色かび病・べと病1000倍収穫7日前まで6回以内6回プロポーズ顆粒水溶剤白色疫病・灰色かび病・べと病1000倍収穫7日前まで3回以内※ダコニール1000とプロポーズ顆粒水溶剤を併用する場合は、同一成分が含まれているため、総使用回数に注意してください。【全体運】心理的に不安定になりやすいよう。笑顔を心掛ければ、自然に気持ちも上向きに。野菜中心の料理がお勧め【健康運】体を動かすほど、健康に近づける時期【幸運の食べ物】ニンジン今月の運勢 双子座5/21~6/216JAみはら 2019.11

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