JAみはら12月号321
7/20

【越冬果実の防寒・防鳥】デコポン、清見など越冬果実は防寒・防鳥対策が必要です。温暖化傾向であっても寒波が来ると一夜にして多大な被害を受けます。寒波が来てからでは手遅れになるので早い時期から行いましょう。防寒は、三重袋、サンテ、サニーセブンなどをそれぞれの園地条件、労力に合わせて行います。①外成り果は三重袋、内成り果はサンテ掛けとする。②樹全体をサニーセブンで被覆し、外成り果はスレ傷防止に袋掛けまたはサンテ掛けとする。防鳥対策資材の紹介(糸掛け器小太郎)かんきつの樹に糸をかけて、カラスやヒヨドリによる被害を軽減します。手で簡単に切れるミシン糸を使用していますので、手軽に扱うことができます。(商品についての詳細はお近くの営農センターまでお問い合わせください)担当髙本 大輔(広果連)落葉果樹●園内清掃落葉や残果などを園内に放置すると、翌年の病害虫の発生源となります。落葉、残果、せん定枝などは、集めて園外に持ち出してください。●密植園の間伐隣の樹と横に伸びた枝が触れ合う前に間伐します。密植だと作業性が悪く、また徒長枝の発生を助長し、風通しが悪くなり病害虫の発生につながります。せん定の前に、密植園は間伐を行いましょう。●棚の点検・補修棚の老朽化した園地が多くみられます。支柱や針金などの傷みが無いか、アンカーが浮いていないか確認し、問題のある部分は補修しましょう。●せん定落葉果樹は、落葉後20日程度経過し、樹液流動が停止してから翌春の樹液流動が始まる前までにせん定を行います。せん定を早く開始すると、貯蔵養分を枝とともに切り捨てることになります。特に秋の気温が高く落葉時期が遅れる場合は樹液流動停止期をしっかりと確認し、せん定を開始してください。反対にせん定時期が遅れても切り口から樹液が流出して、切り口の癒合が悪くなったり発芽が遅れたりしますので、通常2月頃までが適期となります。ただし、ウメは自発休眠が12月に終わると、根が動き出しますので12月のうちにせん定を終了させることが樹にとって良いようです。また、モモは冬季せん定より9月中旬頃の秋せん定で、残した枝の充実や、切り口の癒合が早く確実なのでより良いようです。【せん定を行うにあたり】(1)結果習性の確認①結果枝タイプ  今年伸びた枝に花芽をつけ、翌年開花結実する枝で、モモ、ナシ、ウメ、リンゴなどがあります。②結果母枝タイプ  今年伸びた枝の葉の付け根から翌年に伸びる枝に開花結実する枝で、ブドウ、カキ、クリ、イチジク、キウイフルーツなどがあります。 ※花芽とは、生長して花になり後に実となる芽のことです。生長して葉や枝になる芽は葉芽と呼びます。(モモ・ウメ)花芽と葉芽が別々に形成します。結果枝の先端は葉芽で、その下に葉芽や花芽が単芽、副芽で存在します。(カ キ)今年発生し伸びた枝の先端とそれに続く数芽が花芽になります。来春その先の数芽から発生した新梢の基部から3~5の蕾が着きます。せん定の時、枝の半分を切るような切り方をすると、花芽がなくなり来年蕾を付ける新梢が発生しません。(イチジク)春に発芽伸長する新梢の各葉腋に基部から先端に向かって順次花芽分化(着果)します。頂芽が優勢となる性質があり、頂芽は腋芽に比べて大きく、発芽が1週間ほど早く、果実の熟期も1番早くなります。勢いの弱い頂芽は残しておく方が良いです。(キウイフルーツ)今年、実をつけた枝から出る新梢には花芽を持ちません。結果母枝にする枝は、基芽から7~8先の芽まで残します。(2)樹を構成する枝・主 幹  地際の土台となっている幹部分。・主 枝  主幹から発生する幹についで太い骨組となる枝で、2~3本とする。・亜主枝  主枝から分岐した枝。主枝と並んで骨組になる枝で、1つの主枝に2~3本とする。・側 枝  主枝や亜主枝から発生し結果母枝や結果枝をつける。側枝は3年くらいを目途に更新する。(3)枝の切り方枝の切り方には、切り返しせん定と間引きせん定があります。切り返しは、今年伸びた枝を途中で切る方法で、先端部を強く伸ばして骨格となる枝(主枝や亜主枝)を育てる(樹の頂芽(イチジク)釣り竿のように伸びます【全体運】守りの姿勢が強くなる気配。あえてチャレンジ精神をモットーに過ごすとグッド。開運には神社の境内の散策を【健康運】ちょっとしたけがに注意。行動は慎重に【幸運の食べ物】キャベツ今月の運勢 牡牛座4/20~5/207JAみはら 2019.12

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る