JAみはら3月号324
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ICボルドー66D40倍を発芽前に散布します。また薬害軽減のため、アビオンE1000倍を混用して散布します。なお、春マシンの散布後防除を実施する場合は14日以上間隔をあけて散布します。薬剤防除とあわせて、罹病枝や葉などを取り除くなど、耕種的防除もおこない菌密度を減らしましょう。※特に、枝上の病斑は長期にわたって樹上に存在し続けるため除去を徹底しましょう。防草・乾燥防止資材〝アグリシート〟の紹介について高い遮光性により防草効果と、優れた保湿性、透水性により土壌乾燥防止に役立ちます。資材のお問い合わせは営農センターまでお願いいたします。今月から、気温の上昇とともに発芽や開花が始まります。生育状況を確認しながら、発芽前の防除や栽培管理を計画的に進めましょう。●全 般【越冬病害虫の防除】年間の病害虫の発生数を左右する重要な防除となります。表1を参考に、発芽前に石灰硫黄合剤で越冬病害虫の防除を行いましょう。ブドウは晩腐病のために防除にベフラン液剤25を混用します。混用する際は、まずベフラン液剤25を溶き、その希釈液に石灰硫黄合剤を加用してください。【有機物の施用】先月に引き続き、土づくりがまだの園地では実施しましょう。堆肥などの有機物の施用、苦土石灰やマリンカル等の石灰質資材の施用、中耕や客土を実施し、根が活動しやすい土壌環境を整えましょう。【春草の除草とかん水】根は地温の上昇とともに活動を始めますが、春草が繁茂すると、養水分の競合、地温上昇の妨げとなり、発芽の遅れにつながります。少しでも地温を高めるため除草してください。また、樹液流動開始期以降の土壌乾燥は、養分吸収、根の活動低下を招き、発芽の遅れ、芽の不揃いの原因となります。乾燥が続く場合は、暖かい日の午前中にかん水してください。【施 肥】落葉果樹は元肥を基準として生育状況をみながら追肥を行います。モモ、イチジク、カキには発芽・伸長促進で、3月に硝酸入り化成肥料S604を成木1樹当り400g(茶碗2杯分くらい)施用します。ブドウはホウ素、マンガンが含まれたマグマンBを1樹当り1~1・3㎏施用してください。●イチジク【芽傷処理(更新枝の確保)】枝の更新をする際に、基枝に返りたくても、適当な位置に枝がない場合、芽傷を入れて陰芽を吹かせ、更新枝を確保する方法があります。3月上旬頃までに、発生させたい芽の5㎜くらいの所に、ノコギリ等で形成層に達する程度の傷を入れておくと陰芽が発生しやすくなります。【挿し木(3月上旬~中旬)】穂木は、病害の被害のない玉太り、着色、食味の良い優良樹(枝)から採穂しましょう。その中から、節間が短く充実担当髙本 大輔(広果連)落葉果樹表1品 種散布時期薬 剤倍 数モモ2月下~3月上旬石灰硫黄合剤7倍またはトレノックスフロアブル500倍ブドウ3月中~下旬ベフラン液剤25500倍石灰硫黄合剤10倍カキ3月中~下旬石灰硫黄合剤10倍イチジク3月中~下旬石灰硫黄合剤10倍桃の縮葉病発芽前の防除が重要になります。処理後の発芽農薬使用の際は、必ずラベルに記載されている使用方法を確認してください。また、農薬散布の際は、周辺住民の方や近隣の農作物栽培者への周知を徹底し、農薬飛散(ドリフト)に注意しながら実施しましょう。アグリシートを設置園(レモン)【全体運】良好です。疎遠だった人とも連絡が取れ、うれしいニュースも。近距離の旅行にもツキが。お花見の計画を立てて【健康運】体力アップのチャンス。運動量を増やして【幸運の食べ物】サワラ今月の運勢 牡牛座4/20~5/205JAみはら 2020.3

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