JAみはら3月号324
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した前年枝で、病害虫被害がない枝を選んで穂木とします。挿し穂は、穂木の中間~基部付近を使用し、長さ15~20㎝で、芽を3節つけたものを一穂とします。また、上部の一芽を残し、土中に挿す部分の芽は、ヒコバエの発生を防ぐため、削り取ってください。挿し方は、畝立てした挿し床に、30㎝間隔で、芽が地際から少し出るよう、また、上向きになるよう斜めに挿し込みます。●モ モ【摘 蕾】花粉のある品種(あかつき・日川白鳳など)や樹勢の弱い樹はでは、開花4~7日前(蕾が丸く膨らんで赤みを帯びてきた頃)枝の背中部分の蕾を指でしごいて摘蕾してやると、摘果の手間が省け、貯蔵養分の浪費を防ぎ、新梢の初期生育や果実肥大の促進につながります。【防 除】せん孔細菌病防除を目的に、開花直前から発芽期にかけて、ICボルドー412を30倍で防除してください。ICボルドーは袋を破る前によく揉んでから、バケツに入れます。それから少量の水を入れ、よく撹拌してからタンクに入れてください。直接タンクに薬液を入れるとしっかり溶けない場合があります。(薬害の発生につながります。)日が長くなり、少しずつ暖かくなってくるこの時期から、春野菜の播種・植付けができるようになります。ただし、気温が大きく変動し、霜が降ることもあるので、霜害に弱い野菜は注意しましょう。栽培計画を立て、作業が遅れないように早めの準備を心がけましょう。●播種のポイント【発芽適温は野菜によって異なる】ダイコン、ニンジン、コマツナなどは温度が低い状態でも発芽するので直播きが可能です。ただし、低温に感応して花芽分化する野菜もあるので、とう立ち(抽苔)の遅い品種を選びましょう。ネギ類、レタス、などは最低夜温が10℃以上を保てる場所で苗を作り、ある程度の大きさになったら植え付けます。【覆土は野菜によって使い分ける】覆土は、種の大きさの2~3倍の厚さにかけるのが基本です。土をかけすぎると酸素不足で発芽しないこともあります。しかし、野菜によっては、発芽するときに光を好むものと、嫌うものがあります。コマツナ、レタス、ニンジンなどは、発芽するときに光を好む野菜です。これらは播種後、種が見え隠れするくらいのごく薄い覆土にします。霧吹きやジョウロで、静かに水をかけるなど、土が流れないように注意して、発芽まで種が乾燥しないようにしましょう。ダイコン、ネギ類などは発芽するときに光を嫌う野菜です。これらは、種の2~3倍の厚さにしっかりと覆土しましょう。●地温の確保野菜の根の活動には、圃場の地温が大きく関係します。春先は気温に比べて地温の上昇が緩慢です。春先から初夏にかけての地温の確保が野菜の生育にとって重要になります。【マルチの利用】地温を確保するための代表的な方法です。播種・定植する1週間前にはマルチを被覆し、地表から10㎝までの地温が10℃以上になるようにしましょう。【高畝の作成】高畝にすると地温が上昇しやすくなります。また、根は基本的に畝の中を移動していくので、畝を高くすることで、しっかりとした根をつくります。畝が低く、幅の狭いものは根が行き場を失って軟弱になります。【排水対策の実施】排水性の悪い圃場は、水分が抜けにくく、地温も上がりにくくなります。高畝の作成や排水溝を設置するなど、排水対策をして、水の滞留を防ぎましょう。●土壌の酸性度(pH)根の生育には土壌の酸性度が関係します。生育に好適な酸性度は6~6・5の弱酸性といわれています。酸性度の調整には、苦土石灰などを利用します。それぞれの畑の特性や栽培する作物に合わせて施用量を調節してください。●水管理のポイント【かん水の注意点】春まき栽培における発芽遅れのほとんどの原因が「地温の不足」です。このとき、水不足だと思い込み、どんどんかん水してしまうと、地温が低下してしまったり、種が窒息してしまいます。【かん水のタイミング】かん水は晴天時の午前中が好ましいです。気温が低くなりがちな春先の育苗では、日が差して温度が上昇した頃に行ってください。植物は午前中に水を多く吸収します。天気の良い日中には光合成を行い盛んに細胞分裂し、蒸散の少ない夜間に細胞を伸長させます。そのため、夕方に多くかん水して夜間に土壌水分が多く、夜温が高いと細胞が急激に伸長して徒長します。また、朝の低温時にかん水すると地温が低下します。担当時安鴻二郎家庭菜園【全体運】予定通りに進まずイライラすることが。でも、下旬には解消。連絡の悪さは小まめな確認でカバーしましょう【健康運】以前やっていた健康法を復活させると◎【幸運の食べ物】春キャベツ今月の運勢 双子座5/21~6/216JAみはら 2020.3

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