JAみはら5月号326
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担当大美 寛水 稲●本田の準備田植の前に田の土を水とこねて柔らかくし、凸凹をなくす作業を「代かき」といいます。代かきでは、田面が均平になるように丁寧に行っておくと、後に使用する肥料や除草剤の効果を均一にすることが期待できます。ただし、過度の代かきは土壌が酸素不足になって苗の活着を悪くし、その後の生育に悪影響を与えることがあるので注意しましょう。肥料については、「稲作ごよみ」の中で肥効の長さ別に、慣行型、省力型、一発型に区分しておりますので、参考に散布を行いましょう。施用量は、圃場の条件に合わせて、基準量から加減して行いますが、基盤整備後一年目や、堆肥を多く施した圃場では、基肥を減肥する必要があります。施肥は、生育にムラが出ないよう均等に散布しましょう。箱苗では、「苗箱処理剤」を使用する事で、長期間に渡って病害虫を予防する事ができます。使用前には必ず、使用時期と使用量、対象病害虫を再度確認してください。また、散布後は、葉に付着した薬剤を払い落とし、軽く散水して薬剤が箱からこぼれないようにしましょう。●田植え後の管理田植えの理想的な日和は、『晴天であまり風の強くない日』です。地域や品種に合わせて適期に行いましょう。植え付けの目安は、深さ2㎝程度で1株3~4本です。深植えは分げつや根の活着遅れの原因になるので注意しましょう。南部では、近年、夏季の高温による「白未熟粒」や「乳白粒」等による品質低下が問題となっています。ケイ酸の補給や、出穂前後の水管理も大事ですが、特に早植えにならないようにしましょう。除草剤は、体系処理、一発処理、藻類表層剥離対策を「稲作ごよみ」に掲載しています。使用する除草剤によって、使用量や使用時期が違いますので、十分注意して使用しましょう。除草剤の効果を充分に発揮させるためには水管理が最も大切になってきます。◎除草剤散布後、3~4日間は3~5㎝の湛水状態を保つ。◎河川等の水質汚染防止の為、散布後7日間は「落水」や「かけ流し」は行わない。◎水持ちの悪い圃場へ粒剤の使用は有効ですが、差し水を行う時には水尻を止めてゆっくり行う。◎降雨が予想される時や、風が強い日は除草剤の効果が低下することがあるので、天気予報等を確認し注意する。除草剤の初期剤は、田植直後または、植代後~移植7日前までに使用します。水が落ち着いた状態になってから散布しましょう。また、初中期一発剤は、一発処理と体系処理で使用する適期が違いますので、ご注意ください。田植え後の水管理は、植え傷みや寒害を防ぐために、やや深水(3~5㎝)で管理します。その後、根の活着後は浅水管理をして分げつを促し、気温の下がる日には、深水管理をしましょう。また、ガスが湧く圃場は、間断かんがいしてガス抜きをしましょう。補植を行う場合は、除草剤の処理層を足跡で壊さないよう除草剤散布前に済ませ、散布後は補植を極力控えましょう。肥料で、慣行型を選択された方は、田植え後20日までに中間追肥が必要となります。稲の状態をよく観察して、基準量を参考に加減しましょう。季節予報広島地方気象台季節予報より5月天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多いでしょう。6月平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。気温は、平年並または高い確率ともに40%です。暖冬だった昨年と比較しても、今年は1月から3月は暖かい日が多く、平均気温は左の表のように推移しました。昨年は4月の気温が平年並みだったためカンキツの満開日は5月中旬頃でした。今年は4月~5月の気温は高くなる予想のため、満開日が早まりそうです。また豊作年で着花が多い樹は、さらに開花が早まります。樹の状態をよく観察して、防除などの作業が遅れないようにしましょう。担当石川 祐介(広果連)柑 橘5月毎年、「苗箱処理剤」と「除草剤(1キロ粒剤)」を間違える事故が発生しています。散布前にはしっかり確認して使用ください。平均気温(生口島アメダス)今年2019年2018年平年1月8.4℃7.1℃4.8℃5.3℃2月7.6℃7.5℃4.8℃5.4℃3月10.3℃9.8℃9.6℃8.2℃4月?13.6℃14.6℃13.2℃【全体運】パワフルに過ごせます。これと思った物事に集中的に取り組んで。友人たちと茶話会など楽しむのもいいでしょう【健康運】体調は回復へ。疲れたときは休んで正解【幸運の食べ物】ワラビ今月の運勢 牡牛座4/20~5/203JAみはら 2020.5

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