JAみはら6月号327
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●共通管理【病害虫防除】カイガラムシ類昨年被害が多かった園地は要注意です。防除の際は、薬剤が内部まで十分かかるように丁寧に散布します。黒点病黒点病は、枯枝が感染源となるため取り除きましょう。また降雨によって果実へ感染するため防除が遅れないように、天候に注意しながら防除をしましょう。なお、黒点病防除剤散布後200~250㎜の降雨があると再散布が必要となります。【夏肥の施用】夏肥の施用目的は、樹勢の維持、新梢の充実、幼果の肥大につながる大切な肥料です。施肥時期は5月下旬からとなっています。まだ、施用していない園は、基準量を確認し施用しましょう。【苗木の管理】芽かぎや摘心を行います。また、アブラムシやアゲハ、ミカンハモグリガの防除する際に窒素系液肥を混用し生育促進させます。●温州みかん【かぶさり枝の除去】着果の少ない樹(不作樹)は、花と芽の養分競合を防ぐため、着果している周辺の芽を除去します。果梗枝から多数発芽している場合は、基部からせん除します。【かん水】いしじ温州では、特に開花後から幼果期に土壌が乾燥すると生理落果が助長されます。梅雨入りが遅れるなど降雨がない場合はかん水を行いましょう。●中晩柑類【荒もぎ摘果】生理落果の終わる6月下旬頃から開始します。小玉果や直花果、内なり果、傷果、奇形果などを中心に落とします。【しらぬひ・はるみの摘果】しらぬひ・はるみでは、樹勢維持、減酸促進を目的に早期摘果を実施します。しらぬひは、主枝の先端を摘果し、残りの果実は、100葉に1果になるよう摘果します。摘果する果実は、扁平果や奇形果、直花果を中心に摘果し、5枚以上の有葉果を残します。はるみも同様に、7月中旬頃までを目安に、樹冠の上部1/3を全摘果し、残りの果実は80葉に1果になるように摘果します。はるみは、他の品種に比べ隔年結果しやすいため、主枝別や接ぎ穂別など大きい単位の枝別摘果を実施し、収量確保につとめましょう。今月は梅雨時期に入ります。昨年の中国地方の梅雨入りは、6月26日頃と過去にない遅い梅雨入りとなりました。平年であれば6月上旬頃ですが、近年梅雨入り時期も不安定となっています。梅雨時期に入ると降雨の日が多く、病害の発生や農作業の遅れなどが懸念されます。また、先月に記載しましたが、果樹類において多くの品目で生理落果の時期に入っています。着果や生育の状況を確認しながら、計画的に農作業や防除を進めていきましょう。●ブドウ【新梢管理】開花期になっても、新梢の伸びが止まらないような枝(樹)では、花穂(房)に養分が回りにくくなっています。新梢と花穂との養分競合を避け、実止まりを良くするため、展葉12枚を目安に摘心を行ってください。摘心後に発生する副梢は、1~2枚で摘心してください。【摘 房】1回目のジベ処理後、実止まりが決定したら摘房を行います。摘房は、最終着果量の2割増し程度残すようにしてください。樹勢の弱い樹では早く、強い樹では時期を遅らせて、樹勢を調整してください。【房の再整形】実止まりが確認でき次第、房の再整形を行います。ここで房の大きさを決めておかないと大房になり、着色不良、食味不良、房型不良の原因となります。2回目のジベ処理までに、肩の位置を決め、穂軸の長さを調節します。穂軸の長さは、2回目のジベ処理時点で、種無しピオーネ:5~6㎝、マスカット・ベリーA:7㎝、シャインマス担当髙本 大輔(広果連)落葉果樹品  種残す果実落とす果実葉果比ネーブル5~6枚の総状有葉果の2番果 直花果、扁平果、へそ大果80~100八  朔甘  夏5~8枚の単生有葉果直花果、裾なり80~100しらぬひ5枚以上の単生有葉果へそ大果、扁平果、奇形100ヤノネカイガラムシ寄生果実拡大【全体運】主役運が巡ってきています。身だしなみはおしゃれを意識して流行のアイテムをプラス。うれしい出来事あり【健康運】食べ過ぎに注意。食事はバランス良く【幸運の食べ物】大葉(シソ)今月の運勢 双子座5/21~6/214JAみはら 2020.6

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