JAみはら8月号329
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8月の平均気温は平年より高い予想です。強い日差しが照りつけ、猛暑日が続く可能性もあります。降水量は平年並みか少ない予想ですが、夕立やゲリラ雷雨に注意が必要です。携帯電話やスマートフォンで雨雲レーダーをこまめにチェックしましょう。また、摘果やかん水、防除などの農作業では熱中症にならないようこまめに水分を補給し、体調管理に十分注意しましょう。熱中症対策について夏場、農作業で熱中症にならないために、空調服を利用しましょう。(ご注文については近くの営農センターへお問い合わせください)●温州みかん【品質向上対策】天候や樹体の状況等を見極めて品質向上対策を実施し、おいしいみかんに仕上げましょう。タイベックの被覆タイベックの被覆目的は、糖度上昇と着色促進です。梅雨明け直後から被覆を始めましょう。被覆が遅くなると効果が上がらない場合があるため注意が必要です。なお、干ばつで降雨が無く、過度に乾燥する場合は、減酸や果実肥大に影響するため、かん水が必要となります。フィガロン乳剤散布で品質向上品質向上(熟期促進)のため、①満開50~90日後、②満開70~110日後の2回、フィガロン乳剤3,000倍とマグミーFe(または葉面マグ)600倍を混用散布します。ただし、高温乾燥状態が続いている場合や樹勢衰弱園での散布は避けてください。また、樹勢維持のためフィガロン乳剤の年間使用回数は2回以内としてください。【摘 果】不作樹で着果の少ない樹は、荒もぎ摘果はおこなわず、結果量に応じて仕上げ摘果や樹上選果で調整します。荒もぎ摘果摘果必要量の2~3割程度(着果過多樹では5割)を目安に内成り、裾成り果を中心に荒もぎ摘果します。仕上げ摘果果皮が滑らかになってから仕上げ摘果に取り掛かります。仕上げ摘果の時期は、極早生は8月下旬に葉果比20まで摘果し、早生は9月上旬に葉果比25まで摘果し、中生は9月中旬に葉果比25まで摘果します。●中晩柑類【仕上げ摘果】小玉果、内成り果、裾成り果、傷果、腰高果、奇形果等を摘果します。また、大玉でも天成り果や直花果は、果皮が厚く品質が劣るので、結果枝の基部から切除します。●温州みかん・中晩柑類共通【病害虫防除】この時期の防除は、ミカンハダニ、ミカンサビダニ、黒点病を重点に実施します。防除の際は、散布ムラがないよう丁寧に防除しましょう。黒点病の防除については、前回の黒点病防除から30日後、または累積降雨量200~250ミリを目安に散布を行います。収穫時期が近い品種もあります。農薬散布の際は、収穫前日数など登録内容を確認し実施しましょう。かいよう病かいよう病に罹病しやすいレモンやネーブル、はるみなどの品種は、台風襲来前に「コサイド3000」と「クレフノン」を混用散布します。【かん水】温州みかん降雨がない場合10日間隔で5㎜程度のかん水を行います。少ない水量で有効な方法としては、点滴かん水やかん注器の利用があります。中晩柑類果実肥大を促すため、かん水をしましょう。しらぬひ・はるみは果実肥大と減酸促進を目的に、梅雨明けから10月末までに定期的にかん水します。(かん水にはかん注器が便利です。ご注文についてはお近くの営農センターへお問い合わせください)8月は高温乾燥で推移する傾向にあります。暑い中での農作業のため、体調管理には十分注意し、こまめに水分を補給し熱中症にならないように注意しましょう。高温乾燥対策雨が少ない場合の対策として、⃝水分競合や蒸散による水分消費をできるだけ少なくするため、園内の雑草は刈り取り敷き草とする。⃝地表面からの蒸散を防ぐため、敷きワラ(敷き草)・堆肥の施用を行う。⃝かん水施設のある園地は、かん水を早朝か夕方の気温の低い時間帯に行う。傾斜地などの園地では、一度に大量のかん水を行うと表面流去が多く、効果が劣るため1回あたりのかん水量は少なくして間隔を短くする。水量が充分でない場合は根の多い部分に、灌注器などを利用して集中的に局部かん水を行う。などの対策が挙げられます。担当石川 祐介(広果連)柑 橘担当髙本 大輔(広果連)落葉果樹(8月の平均気温と降水量の予想)フィガロン乳剤※かんきつ栽培等の詳細については、月刊誌フルーツひろしまをご覧ください。お近くの営農センターへお問い合わせください【全体運】困ったトラブルも下旬には解消可能。流れに任せてクールに対応を。窓辺に風鈴をつるして涼やかな雰囲気に【健康運】アロマテラピーなど香りを使ってハッピー【幸運の食べ物】エダマメ今月の運勢 牡牛座4/20~5/205JAみはら 2020.8

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