JAみはら9月号330
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け、天気は数日の周期で変わるでしょう。気温は、平年より高い確率が50%です。10月高気圧と低気圧の影響を交互に受け、天気は数日の周期で変わるでしょう。平年と同様に晴れの日が多い見込みです。気温は、平年並または高い確率ともに40%です。秋雨は8月後半から10月にかけて降る雨です。秋の降水量が多いと温州みかんの品質低下や中晩柑類では炭そ病被害など、品質や外観品位に大きく影響するため、対策が必要です。また台風の襲来も多いため、園地の排水管理、防風ネットなど確認しておきましょう。●温州みかん【露地園地の仕上げ摘果】仕上げ摘果では、小玉果や傷果を摘果し、果皮が滑らかでおいしそうな果実を残します。適正葉果比まで摘果することで、残った果実に糖が集中します。ただし、摘果量が少ないと、翌年の着花が減少し、隔年結果の原因となります。収穫を開始する1カ月前までに仕上げ摘果を終わらせます。【着果が少ない樹(不作樹)の摘果】本年着果が少ない不作樹では、結果量によって仕上げ摘果・樹上選果で調整します。【品質向上対策】タイベックマルチタイベックマルチで、着色促進・増糖をはかることができます。効果を上げるため、周りから余分な水がマルチ被覆下に侵入しないようにしましょう。フィガロン乳剤散布蛍尻着色期に、フィガロン乳剤3,000倍とマグミーFe(または葉面マグ)600倍を混用散布します。ただし、高温乾燥状態が続いている場合や樹勢衰弱園での散布は避けてください。また、樹勢維持のためフィガロン乳剤の年間使用回数は2回以内としてください。カルシウム・リン酸資材の散布浮皮軽減と食味向上を目的に、カルビタpを散布します。散布時期は、8月下旬、9月中旬、10月上旬ごろを目安に3回実施します。【病害虫防除】腐敗防止剤の散布極早生の収穫時期は気温が高く、腐敗果の発生しやすい条件となります。収穫開始7日前までに、ベフトップジンフロアブル剤1,500倍(収穫7日前まで3回以内)を散布します。防除後は、栽培管理履歴書に記帳し、出荷開始前までに提出してください。●中晩柑類【摘果】先月に引き続き、内裾成りの果実、小玉果や傷果、奇形果を中心に摘果します。【中晩柑類の初秋肥施用】樹勢維持、果実肥大の促進を目的に9月上中旬に初秋肥を施用します。また、緩効性肥料の「フルーツBB元気200」を9月上中旬に施用すると、11月の秋肥を施用しなくてすむため、施肥回数の省力化が図れます。【カルシウム剤の散布】中晩柑類の果皮強化を目的に、カルビタを8月下旬、9月中旬、10月上旬の3回散布します。【病害虫防除】炭そ病枯れ枝が感染源となり、八朔や甘夏などを中心に、収穫期から貯蔵中に炭そ病(サビ果)が発生しやすくなります。薬剤散布と枯れ枝の除去により感染を防ぎます。かいよう病かいよう病に罹病しやすいネーブルやレモン等の品種は、台風襲来前に、コサイド3000を2,000倍とクレフノン200倍を混用散布します。また、防除と合わせて罹病した枝・葉・果実は除去します。●レモン【夏秋梢の除去】夏秋梢は、放置すると徒長し、果実の肥大不良やかいよう病の発生源となるため取り除きましょう。●温州みかん・中晩柑類共通【かん水】温州みかん降雨がない場合、着色遅れや酸高の懸念があります。果実が軟化するころから、かん水を行います。10日間隔で5㎜程度のかん水を実施します。中晩柑類果実肥大を促すため、先月に引き続き降雨がない場合はかん水を実施します。土壌が乾燥する前に、7~10日間隔で20~30㎜程度のかん水を実施します。【病害虫防除】ミカンハダニ着色期の被害は着色不良の要因となり商品価値を低下させます。密度の低いうちに防除を行います。ミカンサビダニミカンサビダニの防除はイオウフロアブル400倍を散布します。また、散布の際は散布ムラをなくし丁寧に防除するよう心がけましょう。担当石川 祐介(広果連)柑 橘フィガロン乳剤左側:夏秋梢処理前右側:夏秋処理後【全体運】好調運です。自分の意見を積極的に周囲に伝えて。明るい光が見えてきます。予定は細かく決めない方が◎【健康運】筋トレなど目的を絞っての運動がお勧め【幸運の食べ物】エノキタケ今月の運勢 牡牛座4/20~5/205JAみはら 2020.9

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