JAみはら9月号330
6/16

9月は台風の襲来が多い月です。台風対策は事前対策が重要です。気象予報で台風の発生や進路に注意しながら襲来前の対策を徹底し、襲来時の被害軽減を図りましょう。また、秋雨により降雨の日が続く時期でもあります。収穫が終了した樹でも、来年度に向けて貯蔵養分を蓄えるために、健全な葉を保ち早期落葉させないよう、病害の発生に注意し今後の管理を行いましょう。●共通管理【台風対策】事前対策・集・排水溝の整備・防風網・棚の整備補強・支柱の補強、接木部の固定強化・マルチの飛散防止・病害の防除事後対策・倒伏樹の引き起こし…根が乾燥しないように早めに引き起こす。・落葉のひどい樹の日焼け防止剤の塗布。などがあげられます。【礼肥の施用】貯蔵養分の蓄積と樹勢回復を目的に樹種ごとの基準(JA施肥基準参照)を確認し、礼肥の施用を行います。●ブドウ【枝管理】収穫後、枝の先端付近から副梢が旺盛に発生する場合があります。この場合、本来、貯蔵養分として樹に蓄えられるべきものが消費され翌年の作柄へのマイナス要因となります。副梢が発生した場合は、捻枝、摘心、かぎ取り等を行います。【病害虫防除】ベと病やコガネムシ・フタテンヒメヨコバイの防除を行います。収穫後に、べと病対策でZボルドー800倍に薬害防止でクレフノン100倍を加用散布します。害虫駆除でスミチオン水和剤40の1,000倍を混用散布しましょう。●イチジク【収穫時の注意】今月は収穫のピークを迎えます。イチジクは傷みが早く、収穫適期幅の短い果実です。毎日、適熟果を収穫します。収穫は、果実温の低い早朝に行い、果実を重ねないよう収穫カゴに丁寧に入れます。収穫の際には、皮剥け等に注意します。なお腐敗果は、ショウジョウバエ、黒かび病など病害虫の発生要因になりますので園外へ持ち出し処分します。【かん水】イチジクは、葉が大きく蒸散量が多いうえ、収穫期には果実肥大に伴い多くの水分を必要とします。収穫期でも晴天が続く場合は、適宜かん水を行います。●カキ【汚染果対策】着色期以降に園内の日当たりが悪く、多湿だと着色不良果や汚染果の発生原因になります。園内の除草や徒長枝の処理、結果枝の枝つり、枝支えを行います。【病害虫防除】うどんこ病・たんそ病ストロビーDF3,000倍(収穫14日前まで3回以内)カメムシ類アグロスリン水和剤1,500倍(収穫前日まで3回以内)(注)混用したらストロビーの基準が優先します(収穫14日前までの基準)【収穫】果実が濡れている状態で収穫すると黒変しやすいので、果実が乾いてから収穫します。【脱渋(アルコール法)】0・05㎜のポリ袋の底に木綿(50g位)を入れます。その中に果実を5㎏位入れ、次は、アルコール(35%焼酎)80~150㏄を果実にかからないように周辺から木綿にしみこまします。10月の半ばころまで80㏄を基準にその後気温の低下とともに徐々に増やしていきます。アルコールを入れたらポリ袋の中の空気を十分抜き、口をゴムなどでくくって密閉します。20℃位の温度で、3~4日すると渋が抜けます。(注)木綿がない場合、果実のヘタにアルコールを付け、付けた果実のヘタとヘタを合わせて袋に入れ、前述同様、中の空気を抜いて保管します。3~4日したら一個を取り出しぬけ具合を確認します。その他にドライアイス法もあります。果実5㎏に対しドライアイス100g位が必要です。ドライアイスが果実に直接当たると傷むので、ドライアイスは新聞紙等で包み、その下に雑誌などを敷いて置きます。●モモ【病害虫防除】収穫後、せん孔細菌病やモモハモグリガの防除を行います。せん孔細菌病ICボルドー41250倍モモハモグリガ・シンクイムシ類スプラサイド水和剤2,000倍【枝の管理】強樹勢の樹では、樹勢を落ち着かせるため、結果枝を覆っている徒長枝や、主枝と競合している徒長枝を除去します。ただし、樹勢の弱い樹や落ち着いている樹は行いません。●キウイフルーツ【枝管理】引き続き、不要な枝は常時かぎとり、棚下に木漏れ日が差し込む程度の明るさを保つようにしましょう。【かん水】乾燥が続く場合は、定期的にかん水しましょう。担当髙本 大輔(広果連)落葉果樹降雨後に収穫した果実は特に傷みやすいため、選別する際は開口部をしっかりと確認しましょう。傷んでいると開口部がジャム状になっています。カキのたんそ病被害果【全体運】厳しい指摘を受けて驚くことがあるかもしれません。でもそれは今後に向けての重要課題。前向きに受け止めて【健康運】体を動かすと、いい気分転換に【幸運の食べ物】サツマイモ今月の運勢 双子座5/21~6/216JAみはら 2020.9

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る