JAみはら11月号332
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気象庁の3カ月予報によると11月の平均気温・降水量は平年並みの見込みです。寒暖差が大きいため健康に留意して農作業を行いましょう。また、11月から早生みかんの収穫・出荷が始まります。着色など基準に達した果実から採収しましょう。●温州みかん・中晩柑類共通管理【栽培管理履歴書の提出】品種ごとに栽培管理履歴書の提出が必要です。提出の後、内容をチェックして確認証を発行し、荷受となりますので宜しくお願いいたします。【秋肥の施用】秋肥は、樹勢の回復、耐寒性の向上、翌春の着花・発芽量の確保を目的に行います。施肥時期が遅れると地温の低下により、根の活動が鈍くなり肥料の吸収力が低下します。施肥時期が遅れないようにしましょう。【夏秋梢の処理】温州みかん着果させる場合は、夏秋梢の先端を1本に間引き利用します。春芽を発生させる場合は、春枝と夏枝の節(境目)の上で切り返します。中晩柑類夏秋梢の処理は、かいよう病の感染防担当石川 祐介(広果連)柑 橘止、芽と果実の養分競合を避け果実肥大を促し、翌春に充実した春芽を確保するため行います。●温州みかん【腐敗防止対策】腐敗果の発生を抑えるため、収穫前に薬剤散布を行います。ベフトップジンフロアブル1,500倍(温州みかん収穫7日前まで)【収穫・選別の際の注意】収穫は分割採収が基本です。着色基準に従い、熟度の進んだ外成りの果実から収穫します。また、浮皮やクラッキング(ヘタ周辺のヒビ割れ)の発生がある場合は採収を急ぎましょう。収穫の時は、よく切れる収穫ハサミを用いて、軸長果にならないように2度切りを行います。また、果実の取扱は丁寧にして、ハサミ傷や打ち身などを無くし、腐敗果の発生を防ぎます。収穫した果実は、荷受け基準に沿って家庭選別を行います。選別する場所は明るくして、腐敗に繋がるはさみ傷や着色期のアザミウマ被害果を排除します。【病害虫防除】アザミウマ類着色期にアザミウマ類の発生がみられたら防除を行います。特に、果実と果実が重なっているところに発被害が発生しやすい特徴がありますので注意します。【樹勢回復対策】収穫終了した園地は2~3回、尿素200倍を葉面散布してください。特に、マルチ被覆園や着果過多樹、フィガロン乳剤散布園など樹勢が低下している園地は、樹勢回復をはかります。●中晩柑類【樹上選果】園地を見回り、小玉果や傷果日焼け果を摘果します。【腐敗防止剤の散布】貯蔵中の腐敗果の発生を軽減させるため、薬剤散布を行いましょう。ベフトップジンフロアブル1,500倍(かんきつ(みかんを除く)収穫前日まで)【マデックの散布】中晩柑類は、樹上になるべく遅くまで成らせておくことで食味が向上します。しかし、品種によってはヘタの老化により果実の落果や、貯蔵中の果実のヘタ落ちが発生します。それらを防ぐため、マデックEW3,000倍(使用回数1回のみ)を散布します。来年の生育促進や気象変動に強い樹づくりを目的に、土づくりを徹底します。また、落葉果樹の苗木を注文された方は、植穴の準備をしておきましょう。●土づくり先月に引き続き、土づくり(石灰質資材の施用、堆肥等の有機物の投入)を行い、根が活動しやすい環境を整えます。収穫期には毎日圃場に入るため、地面は踏み固められ、通気性の悪い状態となっています。そのままの状態では、根の活性化が低下し、肥料をやっても効きにくくなりますので中耕や深耕をしてください。マサ土の客土も効果があります。ただし一面に投入する場合は、厚さ3~5センチ位までとします。厚くなりすぎると通気性を悪くします。担当髙本 大輔(広果連)落葉果樹11月家庭選別用照明機器(セキスイLED照明機器テクテラス)について 白熱灯・蛍光灯よりも省エネで明るい家庭選別用のLED照明機器を使用すれば、暗い倉庫の中も明るくなり、目にも優しく、傷・腐敗も良く見え、家庭選別も楽になります。(お近くの営農センターへお問い合わせください)新商品 2灯タイプが発売されました!【全体運】身辺がにぎやかに。頼まれ事が手に余りそうなら一緒にやってくれる人を探しましょう。ペアの物がハッピー【健康運】気持ちいいくらいの強さで足のつぼ押しを【幸運の食べ物】カボチャ今月の運勢 牡牛座4/20~5/203JAみはら 2020.11

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