JAみはら1月号334
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担当髙本 大輔(広果連)落葉果樹●整枝・せん定先月に引き続き、整枝・せん定を行いましょう。品目ごとの結果習性(※先月号参照)、樹を構成する主枝や亜主枝を認識し、せん定を実施します。さらに、樹勢や樹齢をみて、切り返し、間引きせん定を併用します。平行枝や重なり枝、徒長枝(直立枝)、下垂枝などは間引き、樹を拡大したい場合や樹勢維持を図る樹は切り返しを主にせん定を行います。ブドウの短梢せん定方式は、芽の向きを考えながら、1芽目または2芽目を残して切り返しせん定します。長梢せん定は、樹形を乱す枝を間引きながら、残す枝は枝の強さを見ながら、5~7芽程度残して切り返します。母枝を多く残しすぎると、過繁茂、結果過多の原因となるためなるべくせん定で枝数を整理しておきましょう。せん定後は、切り口にトップジンMペーストなどの癒合剤を塗布し保護します。切った枝は、園外に持ち出し処分しましょう。春先に樹液が動き始める前に、せん定を終了させましょう。ウメは年内、ブドウ・キウイフルーツは1月末までには終了させます。その他の品種は2月頃までを目安に終了させましょう。●密植園の間伐密植園では、作業性が悪く、また日照不足や徒長枝の発生により、果実品質の低下を招くおそれがあります。せん定に入る前に、密植園は間伐しましょう。●園内の清掃落葉や残果、落下した果実は、翌年の病害虫の発生源となるので、園外に持ち出し処分します。●土づくり健全な根が育ってこそ品質の良い果実が生産されます。また、気象変動に左右されにくい樹づくりにも関係します。土づくりを徹底し、健全な根を育てる環境を整えましょう。【有機物の投入】有機物を投入し、土壌微生物の活性化、土壌の団粒化を促し、根が発根しやすい環境づくりを行います。有機物の投入は、10aあたり1~2tを目標に施用します。投入にあたり、必ず完熟のものを使用しましょう。未熟な堆肥を投入することにより、生育阻害や白紋羽病など病害の発生要因となりますので注意しましょう。【石灰質資材の投入】土壌が酸性になると根の肥料吸収力が低下します。酸性土壌は石灰分で中和します。苦土石灰やマリンカル等の石灰資材を撒き、土壌混和します。特にイチジクでは、果樹の中では中性から弱アルカリ性(PH7・0~7・5)の土壌を好みます。必ず基準量を施用しましょう。【マリンカルについて】カキ殻を原料とした天然動物石灰。土壌の酸性矯正効果が緩やかに長く続く。苦土(マグネシウム)成分も配合。【中 耕】根の分布を考えた上で、土壌を柔らかくするため中耕を行いましょう。【客 土】新根の発生を促し、根域を広げるためには、客土が効果的です。マサ土を2~3㎝の厚さに客土します。客土の実施には、多大な労力を必要としますが、樹勢維持のため毎年少しずつ実施しましょう。●越冬病害虫対策【粗皮剥ぎ】ブドウやカキは、樹齢の進んだ樹では粗皮が層になって残っています。粗皮の隙間の中には、カイガラムシ類やヘタムシなどが越冬しています。越冬害虫を駆除するため粗皮剥ぎをしましょう。粗皮下のカイガラムシの卵のうパッケージ名 称特  徴土 の 友ミネラル樹皮にココナッツピートを30%配合した高品質堆肥です。非常に軽く、作業効率に貢献します。ヤシガラ混合で吸水性・親水性に富み、保肥力も高めます。こだわり健  肥牛ふんにおが粉を加えて製造した完熟堆肥です。完熟の段階で徹底した品質管理のもと製造されているので、雑草や病害虫は死滅しており、肥料分が安定しています。軽く、土を柔らかくする効果が高いです。【全体運】発展的ですが、考えがやや飛躍し過ぎる傾向が。周りの意見にも耳を傾けて。家族でできることにツキあり【健康運】筋トレなど本格的なトレーニングがお勧め【幸運の食べ物】ハーブ今月の運勢 牡牛座4/20~5/207JAみはら 2021.1

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