JAみはら1月号334
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担当西條 祥大家庭菜園気温が下がり、本格的な冬となりました。気温が下がると家庭菜園では、作物の生育が緩慢になるので品目によっては保温が必要となります。簡単な保温方法を紹介しますので参考にしてください。●資材の種類について【①プラスチックフィルム】プラスチックフィルムでトンネル状に覆う方法です。保温効果に優れますが、春先の気温が上昇する時期では、トンネル内の温度が上がりすぎて作物に影響を与える可能性があります。春先の時期には日中換気を行い、トンネル内の温度調整を行いましょう。【②寒冷紗・不織布】寒冷紗や不織布はプラスチックフィルムほどの保温性はありませんが、路地よりも成長が早くなります。また、通気性があるのでトンネル内が蒸れにくい特徴があります。低温性のコマツナやホウレンソウといった作物の栽培に適しています。●鳥獣被害対策について近年、鳥獣による農作物への被害が増加傾向にあります。特に被害の多いイノシシ・シカの生態と対策について記載します。【イノシシの生態】イノシシは優れた嗅覚を持つ動物で、雑食性の為人間の食べるものを含めて何でも食べます。警戒心が強く人間を避けて行動するので、昼間は草深い所などに潜み、夜間に田畑に進入しやすいです。知能が高い動物であり、光や音・異臭を発する市販の防獣グッズは危険がないことが分かると、それらの刺激に慣れてしまい効果が見込めなくなってしまいます。基本的に出産は、春に1回行われ5頭程生まれますが、子育て中に子供が少なくなると秋に再び出産します。晩秋から冬にかけて母親の栄養状態が良いと母乳の出がよく生まれた子5頭すべて成獣となりますが、反対に栄養不足状態だと1頭しか成獣になりません。この為、晩秋から冬にかけて餌になるものを減らしてやることで翌年の増殖を抑えることに繋がります。【シカの生態】シカは草食性で、下草・若齢の稲・樹木の枝葉や樹皮といった様々な植物を食べる動物で、雄ジカは角を持つのが特徴です。夜行性の動物で、雑木林のある山里を主な住みかとします。秋に繁殖期を迎え、初夏に出産をします。繁殖率が非常に高い動物なので、4~5年程で個体数が倍になってしまいます。【対策について】①餌付け特にイノシシは雑食性なので、人間が栽培する作物も食べてしまいます。この作物の中には①田畑にまかれた生ごみ②落葉果樹の落果したもの③収穫後の野菜の外葉といったものも含まれます。これらは人間が必要ないものである為意識しづらいものですが、餌付けの原因となっている可能性があります。動物は学習するので1度おいしいものを食べるとその場所を覚えて再度訪れます。特に今の時期は山の中の食べ物が不足し、山の外へ食べ物を探しに出現しやすいので注意しましょう。②進入防止田んぼや畑を電気柵や金網メッシュで囲む方法が一般的に知られますが、この他にも地面に資材を敷くことでも対策となります。イノシシは慎重な動物であり、足元を確認しながら移動します。その為、イノシシの通り道や進入口にトタン等を敷いたり、竹を並べて設置すると通行を嫌って進入防止効果が望めます。また、金網メッシュの外側へ同様に竹を設置することで掘り起こしの対策になります。■ネットトンネル寒冷紗や不織布■ビニールトンネルビニールパイプ寒冷紗は育ちがややおそいが、かん水は上からできる。また、温度が上がってきても蒸れることがない。【全体運】上昇運です。迷ったり何か変だなと感じたりした場合は結論を急がないように。じっくり進めた方が好結果に【健康運】考え過ぎはよくありません。入浴で気分転換【幸運の食べ物】ミズナ今月の運勢 双子座5/21~6/218JAみはら 2021.1

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