JAみはら2月号335
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     内分泌糖尿病内科  ▶概 要 内分泌糖尿病内科では糖尿病と、甲状腺や副腎などの内分泌疾患を対象とした診療を行なっています。 専門医による週2日の外来診療が中心ですが、必要に応じて入院による検査や治療も行います。 患者さんの人生に密接に関わる病気が多いからこそ、その方の生活スタイルや価値観を大切にしながら、より良い治療法を提案していきたいと考えています。糖尿病 現在はまだ残念ながら糖尿病を完治させる特効薬はありません。しかしバランスの良い食事とこまめな運動、必要に応じて薬を使って血糖値を適切な状態に保つことで、合併症を予防し健康寿命を延ばすことができます。治療には患者さんの「よくなりたい」という気持ちが欠かせませんが、長期戦であるがゆえいつも高いモチベーションを持ち続けることがしんどい時もあると思います。当院には糖尿病療養指導士の資格をもつ看護師、管理栄養士、臨床検査技師、薬剤師が17名おり、それぞれ専門性を活かして患者さんの治療を支援しています。なかでも糖尿病看護認定看護師らによる看護外来に力を入れており、病気についての正しい情報提供、インスリン注射・血糖測定の練習やフットケア以外にも日常生活で不安に感じていること等なんでも気軽に相談していただける場にしたいと思っています。また管理栄養士による栄養指導は毎日実施しており、1型糖尿病や膵性糖尿病の方を中心にカーボカウント法の指導にも取り組んでいます。糖尿病合併症は、腎臓内科、眼科、循環器内科、皮膚科などそれぞれの専門科と連携をとりながら治療にあたっています。内分泌疾患 ホルモンを作る臓器には甲状腺や下垂体、副甲状腺、副腎などがあります。内分泌疾患とは、これらの臓器に腫瘍ができたり、自己免疫機序によって体内のホルモンの量や働きに異常が起こる病気です。内分泌疾患の中でも甲状腺疾患、特にバセドウ病や橋本病(慢性甲状腺炎)は比較的頻度の高い病気であり、当科でも多くの患者さんの治療を行っています。薬が効きにくいバセドウ病の方は、広島市内や県外の放射線治療(アイソトープ治療)や手術ができる医療機関に紹介しています。また妊婦さんの甲状腺疾患ではより厳密な管理が必要になりますが、安全に出産ができるように当院の産婦人科、小児科と連携をとって診療しています。 内分泌疾患の頻度は高くなく、症状も多彩で診断には専門的知識が必要です。また診断のために1週間程度の検査入院が必要な場合があり、その際には広島大学病院と協力して的確な診断、治療を行います。原因不明の体調不良が長く続く場合には、内分泌疾患が原因となっていることがありますので、気になる症状がある方はご相談ください。診療科のご紹介今月の運勢 射手座11/23~12/21【全体運】コミュニケーションを取る機会が増え身辺がにぎやかに。資格や技能を習得するための勉強には幸運が宿っています【健康運】リズミカルに体を動かしましょう【幸運の食べ物】ユリ根12JAみはら 2021.2

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