JAみはら2月号335
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稲刈り後の土づくり講習会を開催竹原市で鳥獣対策研修会を開催三原市沼田西地区にある約50アールの圃場で、省力機械化を目的に中国地方初となる日産化学のブームスプレイヤー用の「ULV5(極少散布ノズル)」を用いたデモ散布実演会を開きました。土づくり資材の混合散布も実演し、生産者20人が作業省力化の効果を確認しました。「ULV5」は、除草剤「ラウンドアップマックスロード」を10アール当たり、希釈水量が5㍑で散布できるのが特徴です。通常の100㍑の散布に比べ、20倍もの希釈水量が少なくなるため作業効率が上がります。デモ散布の他に、稲刈り後の土づくりを目的とした「アグリ革命アクア」と「ミネラルG」の混合散布も実演しました。「アグリ革命アクア」は、液剤タイプで、酸素の力で稲わらを分解し、乾田や湿田など土壌環境に影響されることなく腐熟させることができます。三原西営農配送センターの永森昌宏センター長は「時間短縮と作業の手間が省けるので大幅な省力化が可能になる」と話しました。竹原市では、鳥獣害による農作物被害額のうち鳥類による被害額がおよそ半分を占めており、近年は更に増加傾向にあります。古くから“キャンベル・アーリー”を中心とした歴史ある産地としてぶどう栽培が行われてきましたが、収穫時期の鳥害、特にカラスによる被害が増加しており、ぶどう農家を悩ます要因の一つとなっています。18日には、ぶどう農家を対象に「みんなで守れる集落・農地」を目的に、竹原市が主催する鳥獣害被害対策研修会が竹原町で開催され、JA三原管内の竹原ぶどう部会の部会員ら約10人が参加しました。研修会では、国立研究開発法人農研機構中央農業研究センターの山口恭弘上級研究員を講師に招き、カラスやヒヨドリの生態についてや、農作物の食害痕からの鳥獣の見分け方などの説明がありました。研修後、今年8月上旬に、テグスと防鳥網の組み合わせによる簡易で有効なカラス侵入抑制技術「くぐれんテグス君」を設置したほ場見学を行い、市職員から設置時の注意点や費用などの説明がありました。竹原ぶどう部会の古田芳生会長は、「毎年カラスの被害に困っていたが、『くぐれんテグス君』を設置したおかげで被害がほとんどなく、助かっている」と話しました。11月20日JA三原改革プログラム始動「JA三原営農・経済事業の成長・効率化プログラム」のキックオフを本店にて開催しました。JA役職員とJA広島中央会、全農ひろしま、JA広島信連、農林中金などから関係者34人が参加しました。「JA三原営農・経済事業の成長・効率化プログラム」は、組合員・農業法人に対する対応力強化や営農・経済事業の収益力向上を目的に、県中央会や全農県本部など各事業連の強みを活かしながら連携して取り組みます。プログラムを通じて、各事業連が一体となった適切なPDCAサイクルの確立を目指します。事業の見える化・事業分析を行い、JA三原の成長・効率化戦略を支援します。西原常雅組合長は「営農経済事業だけでなく全事業の業務の在り方の抜本的な見直し、聖域を設けることなく踏み込んで検討する必要がある。改革実現のために、我々経営陣ができることは何でもやっていく」と決意を述べました。今後は、組合員にとってのJA三原の存在意義・利用価値向上の実現に向け、役職員の意識改革や事業管理の再構築を行うことで、営農・経済事業等の収益力向上に努めます。12月4日12月18日3JAみはら 2021.2

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