JAみはら4月号337
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接ぎ木する場合は、根の減少を防ぐため力枝を残しましょう。担当髙本 大輔(広果連)落葉果樹気温の上昇とともに生育は進んできます。芽かきや防除など状況をみながら管理を進めていきましょう。また、ケムシ類やアブラムシ類など害虫の発生もみられてきますので園地を確認しながら、防除を徹底しましょう。特に、ケムシ類は園地周辺に雑木林があると注意が必要です。●全 般【除 草】草が繁茂すると、養水分の競合や地温上昇の妨げにより、新梢の緑化や発芽の遅れにつながります。草丈が高くなる前に除草しましょう。【かん水】土壌が乾燥すると、新梢の生育遅れや不揃いの原因となります。晴天が続き、土壌が乾燥する場合はかん水を実施しましょう。●ブドウ【芽かき】展葉5~6枚頃までの生育は、貯蔵養分で賄われています。貯蔵養分を有効に利用できるよう、展葉2~3枚頃から数回に分けて芽かきを行いましょう。樹勢の強い樹では、早くから芽かきを行うと残った新梢がますます強くなります。逆に、樹勢の弱い樹で芽かきが遅れると、新梢数が多いので1本当りの生長がますます弱くなります。【葉面散布】落葉が早かった樹は、貯蔵養分が少ないため、新梢の生育が悪い場合があります。新梢の生育が悪い場合は、メリット青など窒素主体の液肥を葉面散布し生育を促進させましょう。●イチジク【芽かき】芽かきは芽数を調整し、初期生育の促進をはかること、樹冠内部の日照を確保し果実の着色や外観品位の向上をはかることを目的に行います。展葉2~3枚頃から行い、徒長枝や下垂枝、密生部分の新梢を中心に芽かきし、横芽の充実した新梢をバランスよく配置します。芽の伸びがよく樹勢の強い樹では遅く2~3回にわけて徐々に芽の数を減らします。樹勢の弱い樹では早く芽かきを行い、新梢の強さを調整し揃えるようにします。【病害虫防除】そうか病そうか病被害果は、果皮に暗褐色~白灰色の小斑点を形成し、外観品位が著しく劣ります。展葉初期、幼果期に雨が多いと発病が多くなり、その後二次感染しますので、初期の防除を徹底しましょう。 トップジンM水和剤1,500倍アイノキクイムシアイノキクイムシ(写真)は、体長3・5㎜前後の俵型の虫で、被害は主幹部等の太枝に、直径1~2㎜の穴を多数開けて食害し、樹勢低下を引き起こします。また、その一部はイチジク株枯病菌を媒介します。株枯病は土壌病害で、感染し被害が進行すると、樹を枯死させる病気です。株枯病被害にあわせないためにも、アイノキクイムシの防除は重要です。今月中に、ガットサイドSの原液を塗布又は1・5倍液を主幹部に散布してください。●カ キ【芽かき】樹形を乱すような枝や日当りが悪くなるような直上枝・突発枝は芽かきを行い除去します。横向きで中庸な枝は、来年の結果母枝として残してください。【防 除】展葉期(2~5枚)うどんこ病重点防除期トリフミン水和剤3,000倍●モ モ【摘蕾・摘花】摘果の手間を省くこと、貯蔵養分の浪費を防ぐこと、果実肥大促進を目的に摘蕾・摘花を実施します。摘花になると、葉芽を傷つけないように注意しながら行いましょう。【人工授粉】花粉のない品種、花粉の少ない品種(川中島白桃、志賀白桃、浅間白桃)では、人工授粉が必要です。また、開花期が天候不順で、降雨や低温で昆虫の活動が低下しそうな場合は、生理落果が助長されるおそれがあるため、積極的に授粉を行ってください。【授粉時期】園全体が、5分咲きと満開時期の2回行ってください。また、暖かく風の無い日を選んで行いましょう。【授粉方法】あらかじめ花粉のある品種から、開花直前~直後の花粉を採取し、毛バタキに花粉を付けて、授粉する品種の樹の花に付けてください。新芽や花が食害されないようにケムシ類の発生には十分注意しましょう。アイノキクイムシ(広島県立総合技術研究所農業技術センター果樹研究部提供)芽かき前芽かき後【全体運】活躍が期待できます。やりたいことや興味のあることを周りに伝えて。協力してくれる人が現れるはず【健康運】オーバーワークに注意。休息を取って【幸運の食べ物】ミツバ今月の運勢 双子座5/21~6/216JAみはら 2021.4

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