JAみはら5月号338
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ため、満開日が早まりそうです。また豊作年で着花が多い樹は、さらに開花が早まります。樹の状態をよく観察して、防除などの作業が遅れないようにしましょう。●温州みかんの生産安定対策【着花が多い樹(豊作樹)の管理】①花 肥4月下旬に、10aあたり硫安20㎏(1袋)を施用してください。②摘 蕾蕾が膨らみかけてから満開までに、主枝先端や春芽が発生している周辺の花や樹冠外周の花を取り除きましょう。【着花が少ない樹(不作樹)の管理】①芽かき・かぶさり枝の除去花と新梢の養分競合や日光が当たらなくなることにより生理落果が多くなります。花周辺の新梢やかぶさり枝を除去します。●温州みかん・中晩柑類共通せん定混み合っている枝の間引き、長く伸びすぎた枝の切り返し、枝先の整理を行い、樹冠内部まで光が当たるようにします。腱鞘炎予防 剪定はさみ下図の剪定はさみは、衝撃を少なくするクッションを取り付けてあるため、手や肘が痛くなりにくく楽に切れるため力の弱い方、腱鞘炎などでお悩みの方におススメ。●開花期防除幼果の時期に傷がつくと、果実の肥大とともに、傷も目立つようになります。そのため、開花期の防除は外観品位を左右する重要な作業となります。園地の場所や品種によって開花する時期が違うため、よく確認して適期に防除を行います。【コアオハナムグリやケシキスイ類】コアオハナムグリやケシキスイ類は、花粉や蜜を求めて飛来し、子房(果実となる部分)に傷をつけます。開花が早い園地、いしじ・ネーブルなど開花の早い品種は、虫が集中して飛来し、被害が多発することがあります。防除が遅れないようにしましょう。【アザミウマ類】アザミウマ類は長期にわたり発生し、柑橘類を加害します。開花期で被害を受けるとヘタ周辺にリング状の傷をつけます。【灰色かび病】開花期に雨が多く湿度が高いと、花弁が落ちずに幼果に付着し、灰色かび病が発生します。被害を受けた果実は、カサブタ状の傷ができます。【黒点病・小黒点病】被害果は、果皮に小さな黒い点がつき、外観が悪くなります。開花期に訪花害虫防除剤と合わせて黒点病防除剤を混用散布してください。【チャノホコリダニ・ミカンサビダニ】昨年に多発した園地は、注意が必要です。チャノホコリダニはレモンで被害が多く発生し、成品率を低下させています。ミカンサビダニは、加害されると果実が褐色に変色します。小さな害虫なので、目視で確認できず被害果が確認できる頃に防除しても手遅れとなります。落弁期から幼果期に被害を受けるので、防除を徹底してください。また、散布する際は丁寧に散布しましょう。【かいよう病】近年、発生が多くなっています。新芽や幼果への感染を防ぐために防除を行いましょう。また、罹病している枝や葉も除去してください。●夏肥の施用夏肥の目的は、樹勢の維持や果実の肥大促進に重要な肥料です。施用する時期が遅れないようにしてください。ひろしまフルーツBB濃縮300(上図)のように15㎏に軽量化された肥料もありますのでご活用ください。●かん水開花期から生理落果の時期に土壌が乾燥すると生理落果を増加させる場合があります。降雨が無い場合は、かん水を行ってください。特に、いしじ温州では、生理落果が極端に多くなることがありますので、乾燥している場合はかん水を行いましょう。●苗木の管理植え付けた1年生の苗木は、1腋芽1本に芽かきし、主枝候補枝を3~5本確保します。株元近くから発生した徒長的な枝を放置すると、その枝から上の発育が悪くなり、主幹、主枝の構成が難しくなるので早めに切除します。なお、主枝候補枝は6~8枚で摘心して、夏枝の発生を促します。また、定期的にかん水や葉面散布を実施し、生育を促します。担当髙本 大輔(広果連)落葉果樹気温の上昇とともに生育は進み、ケムシやアブラムシ類、うどんこ病など病害虫の発生も増加してきます。生育や園地の状況を確認し、病害虫の発生に注意しながら今後の管理を進めてください。衝撃軽減クッションみかんの花へ飛来したコアオハナムグリ花弁に灰色かび病が発生レモンのホコリダニ被害果【全体運】パワフル運。活動的に過ごした方がハッピーでいられます。買い物は事前準備が大事。リスト作りから【健康運】友人たちと楽しみながらできる運動が◎【幸運の食べ物】キャベツ今月の運勢 牡牛座4/20~5/205JAみはら 2021.5

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