JAみはら6月号339
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担当石川 祐介(広果連)柑 橘温州みかん・中晩柑は着花が多い状況です。園地の状況を確認して、摘果等の作業が遅れないように注意しましょう。◎熱中症予防や体調管理のため「空調服」などの資材を活用しましょう。※「空調服」についてはお近くの営農センターにお尋ねください。●共通管理【病害虫防除】カイガラムシ類昨年被害が多かった園地は要注意です。防除の際は、薬剤が樹の内部や上部などかかりにくいところまで十分かかるように丁寧に散布します。黒点病枯枝が感染源となるため、取り除きます。降雨により果実へ感染するため防除が遅れないようにしましょう。なお、黒点病防除剤散布後200~250㎜の降雨があった場合は再散布が必要となります。ハナアザミウマの防除レモンで被害が多く発生し、成品率を低下させます。発生が見られた場合は早急に防除を行います。【苗木の管理】芽かぎや摘心を行います。また、アブラムシやアゲハ、ミカンハモグリガの防除する際に窒素系液肥を混用し生育促進させます。●温州みかん【隔年結果是正対策】着果の多い樹については、次の対策を実施し、翌年の生産量確保につとめましょう。夏肥の施用夏肥の施用目的は、樹勢の維持、新梢の充実、幼果の肥大につながる大切な肥料です。施肥時期は5月下旬からとなっています。まだ、施用していない園は、基準量を確認し施用しましょう。樹冠上部1/3全摘果着果量が多い場合は、隔年結果是正を目的に、樹冠上部1/3全摘果を実施します。摘果の方法は、6月上旬から7月上旬頃の早期に、樹冠上部1/3以上の果実を全て落とすことで、夏芽を発生させ、翌年の結果母枝を確保します。仕上げ摘果は、9月以降に2S以下と2L以上になる果実を摘果します。【かん水】いしじ温州では、特に開花後から幼果期に土壌が乾燥すると生理落果が助長されます。梅雨入りが遅れるなど降雨がない場合はかん水を行いましょう。●中晩柑類【荒もぎ摘果】生理落果の終わる6月下旬頃から開始します。小玉果や直花果、内なり果、傷果、奇形果などを中心に落とします。【しらぬひ・はるみの摘果】しらぬひ・はるみでは、樹勢維持、減酸促進を目的に早期摘果を実施します。しらぬひは、主枝の先端を摘果し、残りの果実は、100葉に1果になるよう摘果します。摘果する果実は、扁平果や奇形果、直花果を中心に摘果し、5枚以上の有葉果を残します。はるみも同様に、7月中旬頃までを目安に、樹冠の上部1/3を全摘果し、残りの果実は80葉に1果になるように摘果します。はるみは、他の品種に比べ隔年結果しやすいため、主枝別や接ぎ穂別など大きい単位の枝別摘果を実施し、収量確保につとめましょう。年次別梅雨入り・明け日梅雨入り梅雨明け2020年(令和2年)6/107/312019年(令和元年)6/267/252018年(平成30年)6/57/92017年(平成29年)6/207/132016年(平成28年)6/47/182015年(平成27年)6/27/242014年(平成26年)6/27/20平年6/77/21枯れ枝から黒点病に感染吸汁後は斑点状の症状樹冠上部摘果実施後の樹品  種残す果実落とす果実葉果比ネーブル5~6枚の総状有葉果の2番果 直花果、扁平果、へそ大果80~100八  朔甘  夏5~8枚の単生有葉果直花果、裾なり80~100しらぬひ5枚以上の単生有葉果へそ大果、扁平果、奇形100夏秋枝発生させます【全体運】やる気が新しい扉を開きます。興味があることはそのままにせず調べてみましょう。新しい品種へのチャレンジが吉【健康運】上昇中。筋力アップの運動がお勧め【幸運の食べ物】パプリカ今月の運勢 双子座5/21~6/214JAみはら 2021.6

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