JAみはら7月号340
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果はばらついていますが、全体的に着果が多く豊作傾向です。中晩柑や樹勢の弱っている樹は液肥の元気一番1,000倍にケルパック072B3,000倍を混用して散布しましょう。●温州みかん今年のみかんは着果量が多いため早めに摘果を行いましょう!【隔年結果是正対策】・着果過多樹について着果量が多い樹は、隔年結果是正を目的に7月上旬までに、樹冠上部1/3全摘果を実施します。樹冠上部1/3以上の果実を全て落とすことで、夏芽を発生させ、翌年の結果母枝を確保します。仕上げ摘果については、9月以降に2S以下と2L以上になる果実を摘果します。【品質向上対策】温州みかんの果実品質を向上させ、味を良くするために、適切な水管理と着果量が重要です。・タイベックマルチタイベックの被覆は梅雨の土壌水分がしっかりある状態で被覆し、緩やかに水分ストレスを掛けることで、表層根を保護し、糖度の上昇を図ります。被覆が遅れないようにしましょう。タイベック被覆園の荒もぎ摘果は通常どおり7月中旬ごろから内成り、裾成りを中心に摘果してください。※古いマルチは効果がほとんどありません。新しいものと交換してください。・フィガロンの散布果実品質向上を目的に7月中下旬に「フィガロン乳剤」3,000倍と「マグミーFe」600倍の散布を行います。※樹勢維持のためフィガロン乳剤の年間使用回数は2回までとする。乾燥している時は、散布をしないこと。●中晩柑類中晩柑類の大玉生産のためには初期に肥大させることが重要です。早期摘果、夏肥施用、かん水など基本管理をしっかり行いましょう。【乾燥防止対策】土壌が完全に乾かないうちにかん水を行いましょう。特に、しらぬひやはるみでは土壌水分が不足すると果実の肥大が悪くなるだけでなく、酸が高くなります。かん水は、梅雨明け後10日以上降雨が無い場合は、7日間隔で20~30mm程度かん水してください。また堆肥・もみ殻・敷き藁などを利用して乾燥を抑える対策も行いましょう。【摘 果】生理落果終了後から、荒もぎ摘果を行います。葉果比を参考にして着果過多にならない様にしっかり摘果します。【中晩柑の夏肥施用(2回目)】樹勢を維持し、果実の肥大を促すため肥料切れさせないよう、肥料の吸収効率が良い夏肥を基準量施用しましょう。●温州みかん・中晩柑類共通【病害虫防除】・ミカンサビダニ高温乾燥が続くと、発生が多くなります。防除の際は、散布ムラがないよう丁寧に防除しましょう。・ゴマダラカミキリ成虫は枝などの樹皮を食害し、幼虫は幹の内部を食害します。いしじ温州はゴマダラカミキリの被害を受けやすいので注意します。また、苗木は枯れてしまう事があるので、早期に発見して被害を防ぎましょう。・黒点病黒点病の防除は、予防散布が基本です。前回実施の黒点病防除から、1ヵ月以内あるいは、雨量が250ミリを超える前に、黒点病防除の再散布を行います。また、摘果とあわせて感染源となる枯れ枝を除去すると効果的です。担当髙本 大輔(広果連)落葉果樹本年の中国地方の梅雨入りは、5月15日頃と、平年よりも22日早く、昨年より26日早い状況となっています。平年よりも早い梅雨入りのため病害の発生や計画的な農作業の実施など天気予報をみながら進めていきましょう。また、梅雨入りが早かったことで、梅雨明けも早まれば、従来よりも早く乾燥傾向になることが予想されます。土壌水分のあるうちに乾燥防止対策やかん水できる準備を行いましょう。梅雨明け後、気温も上昇し、暑い日が続きます。日中気温の高い時間帯を外しての作業や、こまめな水分補給・休憩をとることを心がけ、体調管理には十分注意して農作業を行いましょう。●ブドウ【着果制限】水回り(果実の緑色が淡くなり、硬かった果肉が柔らかくなる時期)が始まると、果粒の肥大が急速に進みます。着果量(着房量)が多いと、1房当りの糖の配分量が減り、低糖、肥大不足、着色不良の原因となります。適正着果量になるように、摘房してください。掛ける袋数を決めておけば結実量の調整も図れます。【土壌水分の管理】梅雨から梅雨明けの時期は土壌水分が変化しやすく注意が必要です。土壌水分の急激な変化を避けるため、排水対策や成虫による樹皮の被害+左:新品、右:古いマルチ【全体運】いつもより「楽しむ」時間を優先させて。ゆったり楽しい時間を過ごせば良い考えが浮かびそう。買い物にツキ【健康運】友人と一緒にできるスポーツにツキ【幸運の食べ物】ジュンサイ今月の運勢 双子座5/21~6/214JAみはら 2021.7

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