JAみはら7月号340
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梅雨明け後は、定期的なかん水を行います。縮果症の果実。急激な土壌水分の変化は縮果症の発生を助長するので注意しましょう。【摘 粒】1房内の粒の肥大が進むと、摘粒が不十分な場合は、裂果につながります。水回り前には、摘粒が完了するよう、急いで仕上げ摘粒してください。【新梢管理】いつまでも新梢が伸びているような樹では、葉で生産された光合成産物が果実に回らず、新梢の伸長に使われてしまいます。このような場合は、伸びている新梢を再度摘心し、養分を果実に転流させるようにします。また、棚面が暗くなっているようであれば、木漏れ日が入る程度に枝抜きを行いましょう。【病害虫防除】大粒系は晩腐病・灰色かび病防除でスイッチ顆粒水和剤3,000倍(収穫30日前まで2回以内)、アザミウマ類・フタテンヒメヨコバイ防除でアドマイヤー顆粒水和剤10,000倍(収穫21日前まで2回以内)を混用して袋掛け前の6月下旬頃に行います。袋掛け後に、7月半ば頃までにベと病、さび病対策でクレフノン100倍を加用したZボルドー800倍を、又はICボルドー66D 50倍を散布しましょう。【袋掛け・笠掛け】袋掛け、笠掛けをすると、雨滴が直接果房に当りにくくなり、晩腐病など病気の発生が少なくなります。また裂果の防止やデラウェアの袋掛けは、灰色かび病などによるサビ果防止の効果も高まります。さらに、掛ける袋数を決めておけば、結実量の調整も図れます。時期は、デラウェアはジベ2回目処理直後から、大粒系は摘粒が済み次第掛けましょう。そうすることで、ボルドー液の散布も早く取り組めます。●イチジク【新梢管理】新梢を10~12枚で摘心します。その後発生する副梢(わき芽)は放置せず、新梢先端部から発生した副梢を1本のみ残し、2枚程度で再度摘心します。それ以外の副梢は全てかぎ取りましょう。【病害虫対策】・さび病・そうか病さび病・そうか病対策のため、収穫期に入る前にトリフミン水和剤2,000倍(収穫前日まで3回以内)で防除しましょう。・カミキリムシ食入穴を見つけたら園芸用キンチョールE(収穫前日まで2回以内)を注入します。また、成虫を見つけた場合は捕殺しましょう。●カ キ【摘 果】引き続き摘果を行います。20~25枚に1果を目安とし、結果母枝の長さを基準とした場合、30㎝に2果、20㎝に1果とし、ヘタの大きい果実、母枝先端の結果枝の果実を残します。また、主枝、亜主枝の先端部分についている果実は摘果しましょう。【新梢管理】直上枝や混み合っている枝は、2~3回に分けてせん除や捻枝を行いましょう。【病害虫防除】炭そ病…6月から9月に主に果実に発生します。6月中下旬から降雨直後の防除、7月上旬、8月中旬、特に台風後の防除は欠かさずに行いましょう。カキノヘタムシガ…5~6月に成虫になり、この成虫が産卵し、ふ化した幼虫が初夏から食害をはじめます。防除は6月、7月、8月とこまめに行いましょう。8月はカメムシの防除も兼ねて行いましょう。※令和3年度落葉果樹防除暦を参考にしてください。●モ モ【枝つり・支柱立て】収穫期直前には、果実は急激に肥大し、枝が下垂します。枝つり、支柱立てを行い、肥大促進、品質向上を図るようにしましょう。【新梢管理】枝が過繁茂になったら、太枝の直上枝や果実周辺の徒長枝のせん除や、捻枝を行います。ただし、夏季せん定は樹勢を弱めることに繋がりますので、様子を見ながら数回に分けて行います。【除 袋】除袋の時期は、果実全体の地色が抜け、縫合線付近や果底部付近にやや青味が残る頃が適期です。樹の上部から始めましょう。【収 穫】有袋果の収穫の目安は、果頂部周辺の青味がほとんど抜けてくる時期です。果実の成熟は、樹の上部から下部へ、1本の結果枝では、先端部の果実からすすみます。べと病被害葉品  種葉 数(枚)房数(房)長梢3.3㎡(短梢主枝2m)当り房数1房当り粒数(粒)デラウェア12~15125~3075~8515~20220~253ベリーA18~20120~2260~7020~252キャンベル14~20120~2260~7020~252種なしピオーネ10~12010~2030~3512~251シャインマスカット10~13113~1535~40※ただし、シャインマスカットは短梢主枝2m当りの房数の基準になります。カキノヘタムシガの幼虫による被害状況【全体運】勢いがあり大きな進展が期待できます。温めてきたプランを実行に移しましょう。新しいものにもツキあり【健康運】食べ過ぎに気を付けて。腹も身の内です【幸運の食べ物】ゴーヤー今月の運勢 蟹座6/22~7/225JAみはら 2021.7

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