JAみはら8月号341
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年平均気温が全国的に0・1~0・5度程度高くなります。また真夏日の年間日数も増加するほか、猛暑日も増え、降水量は10%程度多くなります。平年値が新しくなり今までなら「平年よりも気温が高い」とされていた天候も、「平年並み」と表現されることが多くなると思われますが、油断せずに熱中症などに気を付けて体調管理に十分注意しましょう。8月の平均気温の予想8月の平均気温は平年並の確率が30%、高い確率が40%と予想されています。熱中症対策について夏場、農作業で熱中症にならないために、空調服を利用しましょう。(ご注文については近くの営農センターへお問い合わせください)●温州みかん【摘 果】今年のみかんは着果量が多いため早めに摘果を行いましょう!荒もぎ摘果摘果必要量の2~3割程度(着果過多樹では5割)を目安に内成り、裾成り果を中心に荒もぎ摘果します。極早生は8月上旬、早生は8月中旬、中生は8月下旬ごろから開始します。着果量の多い樹では摘果を1旬早めてください。仕上げ摘果果皮が滑らかになってから仕上げ摘果に取り掛かります。仕上げ摘果の時期は、極早生は8月下旬に葉果比20まで摘果し、早生は9月上旬に葉果比25まで摘果し、中生は9月中旬に葉果比25まで摘果します。【品質向上対策】天候や樹体の状況等を見極めて品質向上対策を実施し、おいしいみかんに仕上げましょう。タイベックの被覆タイベックの被覆目的は、糖度上昇と着色促進です。梅雨明け直後から被覆を始めましょう。被覆が遅くなると効果が上がらない場合があるため注意が必要です。なお、干ばつで降雨が無く、過度に乾燥する場合は、減酸や果実肥大に影響するため、かん水が必要となります。フィガロン乳剤散布で品質向上品質向上(熟期促進)のため、①満開50~90日後、②満開70~110日後の2回、フィガロン乳剤3,000倍とマグミーFe(または葉面マグ)600倍を混用散布します。ただし、高温乾燥状態が続いている場合や樹勢衰弱園での散布は避けてください。また、樹勢維持のためフィガロン乳剤の年間使用回数は2回以内としてください。カルシウム・リン酸資材の散布浮皮軽減と食味向上を目的に、カルビタP 770倍を散布します。散布時期は、8月下旬、9月中旬、10月上旬ごろを目安に3回実施します。●中晩柑類【仕上げ摘果】小玉果、内成り果、裾成り果、傷果、腰高果、奇形果等を摘果します。また、大玉でも天成り果や直花果は、果皮が厚く品質が劣るので、結果枝の基部から切除します。●温州みかん・中晩柑類共通【病害虫防除】この時期の防除は、ミカンハダニ、ミカンサビダニ、黒点病を重点に実施します。防除の際は、散布ムラがないよう丁寧に防除しましょう。黒点病の防除については、前回の黒点病防除から30日後、または累積降雨量200~250㎜を目安に散布を行います。収穫時期が近い品種もあります。農薬散布の際は、収穫前日数など登録内容を確認し実施しましょう。かいよう病かいよう病に罹病しやすいレモンやネーブル、はるみなどの品種は、台風襲来前に「コサイド3000」と「クレフノン」を混用散布します。【かん水】温州みかん降雨がない場合10日間隔で5㎜程度のかん水を行います。少ない水量で有効な方法としては、点滴かん水やかん注器の利用があります。中晩柑類果実肥大と減酸を促すため、かん水を行いましょう。【品質向上対策】中晩柑類の果皮強化を目的に、カルビタを8月下旬、9月中旬、10月上旬の3回散布します。担当髙本 大輔(広果連)落葉果樹梅雨明け以降は、高温乾燥で推移する傾向にあります。暑い中での農作業のため、体調管理には十分注意し、こまめに水分を補給し熱中症にならないように注意しましょう。また、台風が発生しやすい時期に入ります。棚の整備や補強、マルチの飛散防止など事前の対策を徹底して、台風襲来かんきつ栽培等の詳細については、月刊誌フルーツひろしまをご覧ください。お近くの営農センターへお問い合わせください。【全体運】表面的にはうまくいっていても針のむしろといったことがあるかも。人の話は最後まで聞いてきちんと対応を【健康運】衛生管理が重要。手洗いはいつもより丁寧に【幸運の食べ物】桃今月の運勢 双子座5/21~6/216JAみはら 2021.8

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