JAみはら9月号342
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担当石川 祐介(広果連)柑 橘9月は平年と同様に晴れの日が多いでしょう。気温は平年並または高い確率です。また秋雨や台風の襲来に備え、施設の対策や園地の排水管理、防風ネットなど確認しておきましょう。●温州みかん今年のみかんは豊作年で着果量が多いため摘果が遅れないようにしましょう!【仕上げ摘果】仕上げ摘果は、規格外の小玉果や傷果を摘果し、果皮が滑らかでおいしそうな果実を残します。成らせ過ぎると、糖度が十分上がらず、翌年の着花が極端に減少し、隔年結果の原因となります。なお、収穫開始する1カ月前までに仕上げ摘果を終わらせましょう。【マルチ被覆園の管理】透湿性マルチ(タイベックなど)を被覆することで、着色促進・増糖をはかることができます。効果を上げるため、周りから余分な水がマルチ被覆下に侵入しないようにしましょう。【カルシウム・リン酸資材の散布】浮皮軽減と食味向上を目的に、カルビタPを散布します。散布時期は、8月下旬、9月中旬、10月上旬ごろを目安に3回実施します。【腐敗防止剤の散布】極早生の収穫時期は気温が高く、天候次第では腐敗果の発生しやすい時期となります。極早生は、収穫後の腐敗果の発生をおさえるために、収穫開始7日前までに、ベフトップジンフロアブル剤1,500倍(収穫7日前まで3回以内)を散布します。防除後は、栽培管理履歴書に記帳し、出荷開始前までに提出してください。●中晩柑類【摘 果】先月に引き続き、内裾成りの果実、小玉果や傷果、奇形果を中心に摘果します。【初秋肥施用】樹勢維持、果実肥大の促進を目的に9月上中旬に初秋肥を施用します。また、緩効性肥料の「フルーツBB元気200」を9月上中旬に施用すると、11月に秋肥を施用しなくてすむため、施肥回数の省力化が図れます。【夏秋梢の除去】レモンやネーブルなどの夏秋梢は、放置すると徒長し、果実の肥大不良やかいよう病の発生源となるため取り除きましょう。【カルシウム剤の散布】中晩柑類の果皮強化を目的に、カルビタを8月下旬、9月中旬、10月上旬の3回散布します。【病害虫防除】炭そ病秋季に降雨が多いと、枯れ枝が感染源となり、八朔や甘夏などで炭そ病が発生しやすくなります。薬剤散布と枯れ枝の除去により感染を防ぎます。かいよう病かいよう病に罹病しやすいネーブルやレモンなどは、台風襲来前に、コサイド3000を2,000倍とクレフノン200倍を混用散布します。また、防除と合わせて罹病した枝・葉・果実は除去します。●温州みかん・中晩柑類共通【かん水】温州みかん降雨がない場合、着色遅れや酸高の懸念があります。果実が軟化するころから、かん水を行います。10日間隔で5㎜程度のかん水を実施します。中晩柑類果実肥大を促すため、先月に引き続き降雨がない場合はかん水を実施します。土壌が乾燥する前に、7~10日間隔で20~30㎜程度のかん水を実施します。【病害虫防除】ミカンハダニ着色期の被害は着色不良の要因となり商品価値を低下させます。密度の低いうちに防除を行います。ミカンサビダニミカンサビダニの防除はイオウフロアブル400倍を散布します。また、散布の際は散布ムラをなくし丁寧に防除するよう心がけましょう。アザミウマ類着色期にアザミウマ類に加害された温州みかんの果皮は最初白っぽく、のちには褐色に変化し、さらにひどい場合は腐敗します。夏秋梢が多く発生したネーブルは、果実にアザミウマの被害が発生することがあるため注意が必要です。防除薬剤は、コテツフロアブル…6,000倍(収穫前日まで2回内)、またはスピノエースフロアブル…6,000倍(収穫7日前まで2回以内)で防除します。気象庁ホームページより安政柑の炭そ病被害果ネーブルのアザミウマ被害果低20 並40 高40%平年並か高い 見込み西日本【全体運】友人との会話でいいことを思い付きそう。SNSでのやりとりも◎。趣味の時間を多めに取ってリフレッシュ【健康運】予定は前半に詰め込み後半はのんびり【幸運の食べ物】ルッコラ今月の運勢 蟹座6/22~7/225JAみはら 2021.9

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