JAみはら10月号343
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担当石川 祐介(広果連)柑 橘10月は平年と同様に晴れの日が多いでしょう。気温は平年並または高い確率です。また秋雨や台風の襲来に備え、施設の対策や園地の排水管理、防風ネットなど確認しておきましょう。●温州みかん・中晩柑類共通今年のみかんは豊作年で着果量が多いため、収穫前まで摘果を行いましょう!【摘 果】温州みかんは、適正葉果比(25~30枚に1果)になるまで、小玉果、傷果、日焼け果、天成り果(果梗枝の太い上向きの大玉果)などを中心に摘果します。中晩柑は小玉果、日焼け果、傷果等を摘果し、品質を揃えます。【秋肥の施用】秋肥は、樹勢回復と耐寒性の強化、翌年の貯蔵養分蓄積のため重要な肥料です。施肥時期が遅くなると、地温が低下し根の活動が緩慢となり、樹体への吸収が悪くなります。肥料は適期に適量施用しましょう。※中晩柑類は、年間1回施用の「ひろしまフルーツ中晩柑元気一発」や9月の初秋肥時に、「ひろしまフルーツBB元気200」を施用した園地では、今回の秋肥をする必要はありません。【カルシウム剤の散布】温州みかんは、浮皮軽減、品質向上を目的にカルビタP(カルシウム+リン酸)の散布を、中晩柑類は果皮強化(ヤケ防止)を目的にカルビタを散布します。散布時期は9月中旬、10月上旬となります。【栽培管理履歴書の提出】消費者の農産物に対する安全志向の高まりから、農薬の安全・適正使用が求められています。栽培管理履歴書を記入することは、自身の農薬の適正使用を証明することにつながります。出荷前には、農薬や施肥の実施を記録した栽培管理履歴書を提出しましょう。●温州みかん【極早生みかんの採収、選別、出荷】収穫前には、腐敗防止剤を散布します。着色基準に従い、食味の良い園地および樹から収穫を開始します。収穫する時は、ハサミで果皮を傷つけないために二度切りします。収穫した果実は、荷受け基準に沿って家庭選別を行います。選別場所は明るくして、生傷や着色期のアザミウマ被害果、日焼け果などを家庭選別で除去します。腱鞘炎を予防する収穫はさみ(ドクター・カット)「ドクター・カット」は医師が開発した腱鞘炎を予防する園芸用はさみです。手持ち部分は弾力性のあるシリコン樹脂で覆い、手元に衝撃緩衝材を付けることで、従来品と比べて切断時の衝撃を大幅に抑制し、手指への負担を4分の1に軽減することができますので是非お試しください。(お近くの営農センターへお問い合わせください)【夏秋梢の処理】不作樹では、春枝の先端から夏秋梢が発生しています。樹勢が強い樹(特に若木)は複数発生している夏秋梢の枝から、1枝1本に整理します。春芽を発生させる場合は、春枝と夏枝の節(境目)の上で切り返します。直立した強い夏秋梢は、樹形を乱すため、基部から間引きます。【病害虫防除】腐敗防止剤の散布今月から極早生みかんの収穫および出荷が始まります。出荷基準を確認し、収穫出荷を進めます。アザミウマ類着色期にアザミウマ類の発生がみられたら防除を行います。特に、果実と果実が重なっているところに発被害が発生しやすい特徴がありますので注意します。【樹勢回復対策】収穫が終了した極早生温州は、樹勢回復のため、尿素300倍を7~10日間隔で2~3回程度散布しましょう。●中晩柑類【レモンの収穫】レモンは果実の横径が55㎜(M級果)以上になった果実から収穫を始めます。この時期に収穫する果実は果皮が未熟で体質が弱いため、収穫かごやコンテナの底にクッションを敷くなどして、衝撃を与えないようにしてください。また選別時も同様に、果実の取り扱いを丁寧に行います。※商品につきましてはお近くのJA営農センターへお問い合わせください。【病害虫防除】炭そ病秋季に降雨が多いと枯れ枝が感染源となり、炭そ病が発生します。薬剤防除と合わせて、枯れ枝を除去しましょう。商品名:ドクター・カット気象庁ホームページより低20 並40 高40%平年並か高い 見込み西日本反復カットによる刃先への前進を防止する「指止め」カット時の衝撃を緩和する緩衝材適正なグリップの厚み適正なグリップの硬度滑りにくいシリコンラバー極早生に群がるアザミウマ収穫カゴ用衝撃軽減マット(商品名:まもってマット)コンテナ用衝撃軽減マット(商品名:ライトロン)【全体運】より過ごしやすい環境を目指すと運勢が活性化します。部屋の模様替えはお勧め。家族団らんの時間も大切に【健康運】運動は準備体操から。筋肉をよくほぐして【幸運の食べ物】ギンナン今月の運勢 蟹座6/22~7/225JAみはら 2021.10

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