JAみはら11月号344
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11月担当石川 祐介(広果連)柑 橘気象庁の3カ月予報によると11月の平均気温はやや低く、降水量は平年並みの見込みです。健康に留意して農作業を行いましょう。また、11月から早生みかんの収穫・出荷が始まります。着色など基準に達した果実から採収しましょう。●温州みかん・中晩柑類共通管理【栽培管理履歴書の提出】品種ごとに栽培管理履歴書の提出が必要です。提出の後、内容をチェックして確認証を発行し、荷受となりますので宜しくお願いいたします。【秋肥の施用】秋肥は、樹勢の回復、耐寒性の向上、翌春の着花・発芽量の確保を目的に行います。施肥時期が遅れると地温の低下により、根の活動が鈍くなり肥料の吸収力が低下します。施肥時期が遅れないようにしましょう。●温州みかん【腐敗防止対策】腐敗果の発生を抑えるため、収穫前に薬剤散布を行います。ベフトップジンフロアブル1,500倍温州みかん収穫7日前まで【収穫・選別の際の注意】収穫は分割採収が基本です。着色基準に従い、熟度の進んだ外成りの果実から収穫します。また、浮皮やクラッキング(ヘタ周辺のヒビ割れ)の発生がある場合は採収を急ぎましょう。収穫の時は、よく切れる収穫ハサミを用いて、軸長果にならないように2度切りを行います。また、果実の取扱は丁寧にして、ハサミ傷や打ち身などを無くし、腐敗果の発生を防ぎます。収穫した果実は、荷受け基準に沿って家庭選別を行います。選別する場所は明るくして、腐敗に繋がるはさみ傷や着色期のアザミウマ被害果を排除します。家庭選別用照明機器(セキスイLED照明機器テクテラス)について白熱灯・蛍光灯よりも省エネで明るい家庭選別用のLED照明機器を使用すれば、暗い倉庫の中も明るくなり、目にも優しく、傷・腐敗も良く見え、家庭選別も楽になります。(お近くの営農センターへお問い合わせください)【夏秋梢の処理】温州みかん着果させる場合は、夏秋梢の先端を1本に間引き利用します。春芽を発生させる場合は、春枝と夏枝の節(境目)の上で切り返します。【病害虫防除】アザミウマ類着色期にアザミウマ類の発生がみられたら防除を行います。特に、果実と果実が重なっているところに発被害が発生しやすい特徴がありますので注意します。【樹勢回復対策】収穫終了した園地は2~3回、尿素200倍を葉面散布してください。特に、マルチ被覆園や着果過多樹、フィガロン乳剤散布園など樹勢が低下している園地は、樹勢回復をはかります。●中晩柑類【樹上選果】園地を見回り、小玉果や傷果日焼け果を摘果します。【夏秋梢処理】夏秋梢の処理は、かいよう病の感染防止、芽と果実の養分競合を避け果実肥大を促し、翌春に充実した春芽を確保するため行います。【腐敗防止剤の散布】貯蔵中の腐敗果の発生を軽減させるため、薬剤散布を行いましょう。ベフトップジンフロアブル1,500倍かんきつ(みかんを除く)収穫前日まで【マデックの散布】中晩柑類は、樹上になるべく遅くまで成らせておくことで食味が向上します。しかし、品種によってはヘタの老化により果実の落果や、貯蔵中の果実のヘタ落ちが発生します。それらを防ぐため、マデックEW3,000倍(使用回数1回のみ)を散布します。気象庁ホームページより夏秋梢処理前夏秋梢処理夏秋梢処理後【全体運】見直し、点検は少し神経質かな?と思うくらい丁寧に。慎重さが好結果に結び付きます。伝統工芸品にツキ【健康運】何でもやり過ぎは禁物。運動も食事もほどほどに【幸運の食べ物】レンコン今月の運勢 双子座5/21~6/214JAみはら 2021.11

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