JAみはら1月号346
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ためなるべくせん定で枝数を整理しておきましょう。せん定後は、切り口にトップジンMペーストなどの癒合剤を塗布し保護します。切った枝は、園外に持ち出し処分しましょう。春先に樹液が動き始める前に、せん定を終了させましょう。ウメは年内、ブドウ・キウイフルーツは1月末までには終了させます。その他の品種は2月頃までを目安に終了させましょう。●密植園の間伐密植園では、作業性が悪く、また日照不足や徒長枝の発生により、果実品質の低下を招くおそれがあります。せん定に入る前に、密植園は間伐しましょう。●園内の清掃落葉や残果、落下した果実は、翌年の病害虫の発生源となるので、園外に持ち出し処分します。●土づくり健全な根が育ってこそ品質の良い果実が生産されます。また、気象変動に左右されにくい樹づくりにも関係します。土づくりを徹底し、健全な根を育てる環境を整えましょう。【有機物の投入】有機物を投入し、土壌微生物の活性化、土壌の団粒化を促し、根が発根しやすい環境づくりを行います。有機物の投入は、10aあたり1~2tを目標に施用します。投入にあたり、必ず完熟のものを使用しましょう。未熟な堆肥を投入することにより、生育阻害や白紋羽病(写真)など病害の発生要因となりますので注意しましょう。根に寄生し、ひどくなると樹が枯死するため生木など未熟な堆肥の投入はぜったいに行わないこと。【石灰質資材の投入】土壌が酸性になると根の肥料吸収力が低下します。酸性土壌は石灰分で中和します。苦土石灰やマリンカル等の石灰資材を撒き、土壌混和します。特にイチジクでは、果樹の中では中性から弱アルカリ性(㏗7・0~7・5)の土壌を好みます。必ず基準量を施用しましょう。ただし、ブルーベリーは酸性土壌(4・0~5・0)を好みますので石灰質資材は施用する必要はありません。【中 耕】根の分布を考えた上で、土壌を柔らかくするため中耕を行いましょう。【客 土】新根の発生を促し、根域を広げるためには、客土が効果的です。マサ土を2~3㎝の厚さに客土します。客土の実施には、多大な労力を必要としますが、樹勢維持のため毎年少しずつ実施しましょう。●越冬病害虫対策【粗皮剥ぎ】ブドウやカキは、樹齢の進んだ樹では粗皮が層になって残っています。粗皮の隙間の中には、カイガラムシ類やヘタムシなどが越冬しています。越冬害虫を駆除するため粗皮剥ぎをしましょう。■土壌の㏗について ㏗は、その土壌が酸性かアルカリ性かを表す指標です。㏗は、基本的に1~14までの値となり、7が真ん中で「中性」となり、7より小さければ「酸性」が強く、大きければ大きいほど「アルカリ性」が強いということを表します。果樹の種類ごとに適正な㏗値があります。作物にとって適正な㏗よりも高かったり低かったりすると、養分の欠乏症や過剰症が起こり、作物の生育に影響を与えることがあります。根に寄生した白紋羽菌ブドウの粗皮剥ぎ後発生したカイガラムシ【全体運】好調運です。やりたいことをリストにし今年の目標を立てて。実り多い年にできます。技術の取得にツキあり【健康運】痛いところがあるときは無理をしないこと【幸運の食べ物】ヒラメ今月の運勢 牡牛座4/20~5/207JAみはら 2022.1

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