JAみはら1月号346
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¥担当西條 祥大家庭菜園●連作障害についてトマトやナス、ジャガイモ等を同じ畑で連続して栽培すると生育が極端に悪くなる・枯れるといった症状が発生します。この現象を連作障害と言います。連作障害の主な原因としては、①前作の野菜に寄生していた病害虫が土の中に残り、次期作の同じ種類の野菜に被害を与える。②野菜は種類によって成長に使う肥料成分の量が違い、野菜の種類によっては一部の肥料成分を多く使用する。その連作障害の出やすい野菜と出にくい野菜の一例品  目休栽の目安連作障害の出やすい野菜エンドウ、ナス、スイカ7年以上ゴボウ、トマト、ピーマン5~6年ダイズ、ナガイモ、サトイモ3~4年キュウリ、ジャガイモ、インゲン2年連作障害の出にくい野菜サツマイモ、カボチャ、ニンジン、タマネギ、ネギ、コマツナ、シュンギク、ニンニク等―②わらと石灰窒素を 100g/1m2入れて耕す④ビニールフィルムで被覆し、 2〜3週間太陽熱に当てる①前作の残渣を取り除く③しっかり水を与えるビニールフィルム太陽熱消毒について(適期:7月〜8月)為、同じ野菜を続けて栽培することで土壌の肥料成分が極端に偏ってしまうことで肥料成分の欠乏症が発生する。などといった要因で発生しやすくなります。また、品目によって連作障害が出やすい野菜と出にくい野菜があります。●連作障害の防止策【接ぎ木苗の利用】接ぎ木苗は、異なる野菜の苗を接合した苗のことです。接ぎ木苗は台木と呼ばれる苗の下側は、穂木(実をつける苗の上側)とは異なる種類の野菜を利用する為、前述の連作障害の発生原因の対策となります。また、台木に使用している野菜は穂木に発生しやすい病気に対して強いものを利用する為、病気に対しても強い特徴があります。【土壌消毒】連作障害のうち土壌の病害虫が原因の場合有効な方法です。土壌消毒をすることで、①雑草の種子を殺し、雑草の発生を抑える。②土壌中のセンチュウやネキリムシといった害虫を駆除する。③土壌中に残留する病原菌の駆除といった効果が期待できます。●土壌消毒の方法【太陽熱消毒】太陽熱を利用し、地温を上昇させその熱により土壌の病害虫を死滅させる方穂です。その性質上、7月~8月の気温が高くなる時期に行います。ほ場にわらと石灰窒素を1㎡当り100gを施し、深めに耕します。その後しっかり水をまき、ビニールフィルムや古マルチで被覆して太陽熱に当てます。加熱期間は2~3週間で、その後は被覆したビニール等を除去します。この時、古マルチを使用して被覆する時は破れ目を塞いでおかないと地温が上がりにくくなるので、注意しましょう。【土壌消毒剤の使用】土壌消毒剤を使用する方法です。より深い土壌まで消毒することができ、冬の間に土壌の消毒が可能です。土壌消毒剤は性質上、毒物劇物に登録されている農薬が多いので、使用する際には防護マスク・防護メガネ・防護服・手袋等の着用をし、農薬のラベルに記載されている内容を必ず守って使用しましょう。【全体運】つい、うっかりしてしまいがち。安全点検はしっかりと。いつも使う物は特に入念に手入れをしておきましょう【健康運】記録にこだわり過ぎず運動を楽しんで【幸運の食べ物】チコリ今月の運勢 双子座5/21~6/218JAみはら 2022.1

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