JAみはら2月号347
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検討状況の報告についてⅠ.県内JA合併に向けた検討経過JAグループ広島では、3つの危機(①協同組合の危機、②農業・農村の危機、③組織・事業・経営の危機)を十分に認識したうえで、農業者の所得増大、農業生産の拡大、地域の活性化という3つの基本目標の実現に向けて、平成30年12月の第28回JA広島県大会で決議した「将来を展望した新たな県内JA合併構想の実現」を目指し、県内12JAと中央会・連合会が協力して慎重な協議を重ねてきました。しかしながら、令和3年に入り3JAの合併協議からの離脱により、今回の合併を県域統合JAの「段階的な先行合併」として位置付け、9JAが結束して令和5年4月1日のJA合併の実現を目指すことを確認しました。合併の検討状況につきましては、合併協議により策定しました合併経営計画書(案)の概要を、11月から12月にかけて各地区で総代説明会を開催し、総代の皆様にご説明をさせていただきました。この度は、組合員の皆様に新たなJAの姿を把握・認識いただくため、合併の必要性、合併後の新組合の概要等について報告をさせていただきます。Ⅱ.JA合併の必要性 ~なぜ今、JA合併が必要なのか~県内農業・農村を取り巻く環境が一層厳しさを増す中、地域農業の振興や農業者の所得増大に向けて日々努力を重ねています。しかし一方では、人口減少やマイナス金利政策の長期化などJAの経営環境も一層厳しさを増しており、将来にわたり現在の組織力(財務基盤力、対外交渉力、資金力、収益力、人員体制等)が確実に維持できるか不透明な状況にあります。こうした中、単位JAの体力が残っている今、既存の単位JAでは成し得ない財務基盤力と対外交渉力、資金力、収益力、人員体制等を確保・構築することで将来にわたり安心できるJA組織基盤を確保することができ、農業者をはじめとした組合員のための組織として在り続け、その使命を果たすことができます。Ⅲ.新組合の経営理念と基本戦略 ~合併により何を目指すのか~JA綱領に基づき「経営理念」として①~③の3つの項目を掲げ、その実現に向けてⒶ~Ⓒ3つの「基本戦略」を位置付けて挑戦し続けます。【経営理念】①持続可能な農業の実現安全で安心な農畜産物を持続的・安定的に供給できる地域農業を支え、農業者の所得増大を支えるJAを目指します。②豊かで暮らしやすい地域社会の実現総合事業を通じて地域の生活インフラ機能の一翼を担い、協同の力で豊かで暮らしやすい地域社会の実現に貢献するJAを目指します。③JA組織の基盤強化次世代と共に「食と農を基軸として地域に根ざした協同組合」として存立し「持続可能な農業の実現」と「豊かで暮らしやすい地域社会の実現」に向けて挑戦し続けるJAを目指します。【基本戦略】基本戦略を実践するための基盤現状JA組織の基盤強化①正・准組合員のアクティブ・メンバーシップの確立②健全経営による安定した財務基盤の確立③健全なJA組織を支える人づくりC経営理念の実現豊かで暮らしやすい地域社会の実現①JA支店等を拠点とした事業・協同活動の展開②生活インフラ機能の発揮と地域への貢献③組合員の暮らしと資産を守る相続・事業継承支援の実践B持続可能な農業の実現①マーケットインによる販売・生産体制の構築②多様な農業者の類型とニーズに対応した農業施策の実践③トータル生産コストの低減に向けた諸施策の実践A※アクティブ・メンバーシップとは、組合員が積極的に組合の事業や活動に参加することで、組合員が地域農業と協同組合の 理念を理解し、「わがJA」意識を持ち、積極的な事業利用と協同活動に参加することを意味する。今月の運勢 射手座11/23~12/21【全体運】良好運です。食事や趣味を楽しむ時間が増え交友関係も発展的。おしゃべりの時間を大切に。旅行の計画が吉【健康運】腹八分目を心掛け医者いらずで過ごして【幸運の食べ物】ゴボウ12JAみはら 2022.2

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