JAみはら2月号347
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支店ふれあい委員会で地域を元気に!農福連携で橋渡し役に 福祉事業所と協力幸崎支店ふれあい委員会は11日、食と農の大切さを学んでもらうため「親子で料理体験」を開催しました。管内の小学生親子20人が参加し、地元、幸崎で採れた食材を使って、みかん餅とみかん大福、キウイ大福を作りました。子どもたちは、初めて使う餅つき機に興味津々で、出来上がった餅に歓声を上げていました。その後、みかんやキウイをあんこと餅で丁寧に包み、笑顔で味わいました。参加した平田美沙希ちゃんは「みかんやキウイをあんこで包むのが難しかった。次は、他の果物を使ってアイスクリームなどを作ってみたい」と次回の開催を心待ちにしていました。幸崎支店の岡田あゆみ支店長は「子どもたちの喜ぶ顔を見ることができて良かった。コロナ禍で落ち込んだ日常に、少しでも元気を与えられるように今後も活動を続けていく」と話しました。今後も、支店ふれあい活動を通じて、地域に根差した活動に取り組みます。11月上旬より、本格的な農福連携を始めました。かんきつの収穫作業を試行したところ、農家が正式に作業を依頼。JAはコーディネート役として福祉事業所と協力します。農福連携で農家の労働力を確保し、障がい者らが活躍を通じて、自信や生きがいを創出することで社会参加を促します。2019年から、農作業を請け負っていた三原市の社会福祉法人三原のぞみの会の働き掛けで農福連携を始め、試験的に取り組んできました。福祉施設利用者が、施設外就労として苗箱の洗浄作業や白ねぎの収穫補佐、ぶどうの摘粒作業を行い、品目問わずほ場の草刈りなども請け負います。施設内就労として、白ねぎの選別や計量作業、ぶどうのパック詰めや出荷段ボールへの荷詰め作業を行いました。特にぶどうの摘粒作業は、健常者でも経験を必要とする難しい作業ですが、当初こそ園主の指導を必要としていたものの、経験を積むことで1区画を任せられるまで技術が向上しました。新たな取り組みでは12月上旬、同市須波町のミカン園で市内の福祉事業所から福祉施設利用者11人が収穫を体験しました。同市の障がい者福祉担当部署や福祉事業所などで構成する「自立支援協議会」の呼びかけで、三原のぞみの会を含む4つの福祉事業所が参加しました。営農課の林康輝課長は「農福連携で、農業労働力の確保や生産規模の拡大、障がい者等の就労先の確保につなげていきたい」と力を込めました。今後は、農業現場における障がい者等の活躍の場の拡大や分業化による労力の軽減と確保、福祉事業所に作業委託する農家の課題の整理について検討しながら取り組んでいきます。12月11日3JAみはら 2022.2

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