JAみはら2月号347
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気象庁によると2月の気温は平年並または低い、降水量は平年並または少ない予想となっています。●温州みかん・中晩柑類共通管理【土づくり】カンキツの根は酸素要求量が多く、土の中で活発に呼吸を行っています。呼吸量が多く、根の活性が高まると養水分の吸収も多くなります。健全な根を増やすには土づくりが重要となります。来年度にむけて、冬季にしっかりと土づくりを行い、高品質な果実生産につなげましょう。【有機物の施用】堆肥などの有機物を施用すると腐植が補給され、根が活動しやすい状態になります。「完熟こだわり健肥」・「土の友」・「豊穣」などの堆肥を、1樹1袋を目安として施用しましょう。また急傾斜地など、堆肥の運搬が困難な園地は、ココナッツピートのような軽い資材が持ち運びに便利です。【石灰質資材の施用】土壌の㏗は、石灰や苦土の含量が少ないと酸性、多いとアルカリ性となります。柑橘園の土壌は降雨や施肥により酸性化します。酸性化が進まないように毎年10a当り100㎏の苦土石灰やマリンカルのような石灰質資材を施用しましょう。【客土の実施】傾斜地園で土壌の流亡が多く太根などが露出している場合は樹勢が低下しやすくなるため、客土が効果的です。樹冠下から徐々に客土を実施しましょう。【中耕の実施】表層に施用した石灰成分は降雨により流亡しやすく、土壌の下部まで移行しにくいため、施用後に中耕を行います。また、土壌中に酸素を補給し、保水性を高める効果もあります。●間伐・せん定【間伐の実施】樹が大きくなって密植になると日照不足になり、果実品質が低下します。また、防除をするときも薬剤がかかりにくいため病害虫が発生しやすくなり、採収、摘果、施肥などすべての作業においても効率が低下します。間伐で適正な樹間距離を取り、作業性の向上と高品質果実生産を目指しましょう。【せん定の実施】温州みかん《着花が多いと予想される園地》春芽の発生を促すため、予備枝をとります。《着花が少ないと予想される園地》着花の状態を確認して、剪定します。中晩柑類厳冬期が過ぎたら、暖かい園地からせん定を開始してください。(資材紹介)剪定は大変労力がかかります。楽に作業を進めるために、充電式剪定はさみなどの資材を活用しましょう。【苗木植え付けの準備】苗木を植えつける1か月前には、植える場所に土壌改良剤や石灰質資材を土と混和させておきましょう。●中晩柑類【しらぬひの収穫】果実を傷めないように、丁寧に取り扱うことが重要です。特に収穫時は、ハサミ傷による腐敗が出やすいため、専用のハサミ(デコチョン)を使用しましょう。【甘夏の収穫】甘夏は、寒波被害に合わないよう注意し、1月下旬~2月上旬に収穫します。【はるかの収穫と果実管理】はるかの収穫は、寒波被害に合わないよう注意し、完全着色を基本に1月下旬までに収穫します。収穫後は、ス上がり軽減と食味・貯蔵性向上のため、強めの7%程度予措をします。軒下の風通しが良い場所で行います。【レモンの収穫】収穫時にレモンのトゲが刺さって腕を怪我する場合が多くあります。トゲが刺さらない素材で作られた腕カバー(商品担当石川 祐介(広果連)柑 橘2月お問い合わせは営農センターまでお願いいたします。お問い合わせは営農センターまでお願いいたします。【全体運】人間関係に広がりが見られます。何かと用事が増え仕事面は大変ですが助けてくれる人が。連絡を密にして開運【健康運】睡眠をしっかり取り疲れをためないように【幸運の食べ物】伊予カン今月の運勢 牡羊座3/21~4/194JAみはら 2022.2

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