JAみはら2月号347
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●土づくり先月に引き続き、土づくりがまだの園地は実施しましょう。堆肥などの有機物の施用、苦土石灰やマリンカル等の石灰質資材の施用、中耕や客土を実施し、根が活動しやすい土壌環境を整えましょう。●園内清掃引き続き、越冬病害虫の密度低下を目的に、落ち葉やせん定後の枝、残果、ぶどうの巻きづるなどがあれば園外に持ち出し処分しましょう。●病害虫防除発芽前に、越冬病害虫の防除を目的に「石灰硫黄合剤(写真)」を散布しましょう。生育ステージの早いウメは1月まで、スモモは2月下旬までが散布時期ですが、その他の品種については表を参考に防除を行いましょう。「石灰硫黄合剤」の使用の際の注意事項として、・展着剤を加用し、調整液は速やかに使用すること。・近くの建物や自動車等の塗装面にかからないようにすること。・強アルカリ性のため噴霧器、その他の器具など腐食しやすいので作業後は使用した噴霧器、その他の器具は十分洗浄すること。・散布液調製時、また散布中はマスク、不浸透性手袋、メガネ、防除着を着用すること。などが挙げられます。※使用する前には、必ずラベルに記載されている使用方法をご確認ください。●冬季かん水この時期のかん水は、肥料の分解や吸収の促進、発芽揃いを良くするなど初期生育に影響を与えます。降雨が少なく土壌が乾燥するようであれば、2週間に1回程度を目安に、かん水を行いましょう。●ブドウの芽飛び対策主枝形成中の若木や樹勢が強く徒長している樹の場合、発芽が揃わないことや、主枝延長枝の基部から中間部にかけて発芽しないことがあります。このような樹には、芽傷処理をして発芽を促進します。処理適期は、樹液流動が始まる直前の2月下旬~3月上旬です。先端の2~3芽は発芽しやすいので処理せず、それ以外の発芽させたい芽に芽傷処理を施します。先端方向に見て芽の5㎜程先に、芽傷バサミ、せん定バサミ、金切りノコなどを用い、形成層に達する程度の浅い傷をつけます(図)。石灰硫黄合剤の種類別散布時期の目安種 類時 期適用病害虫使用倍数モモ・スモモ2月下旬~3月上旬 縮葉病・ 越冬病害虫7~10倍カキ3月上~下旬越冬病害虫イチジク3月中~下旬ブドウ3月中旬~4月上旬(発芽前)石灰硫黄合剤傷を入れる図 芽傷処理方法(芽傷の位置)名:腕まもーる)が発売されましたのでご利用ください。今月中に、冬期の管理であるせん定や土づくりを終了させましょう。今月末から来月にかけて越冬病害虫の防除も始まります。生育状況などみながら、計画的に作業を進めていきましょう。●整枝・せん定の見直し先月に引き続き、整枝・せん定を行いましょう。2月になると暖かい園地では、樹液の流動が始まります。樹液の流動が始まると、切り口の癒合が悪くなったり発芽が遅れたりするおそれがありますので、遅くても今月中旬までには終了させましょう。また、終了後もせん定の見直しを行い、枝は適正な間隔で配置されているか、病害虫被害枝や枯れ枝が残っていないか確認しましょう。担当髙本 大輔(広果連)落葉果樹お問い合わせは営農センターまでお願いいたします。【全体運】頭の痛いことが多そうですが、「雨降って地固まる」となるとき。慌てず交渉に当たりましょう。買い物運は良好【健康運】頑張りが利きます。休憩で肩の力を抜いて【幸運の食べ物】セリ今月の運勢 牡牛座4/20~5/205JAみはら 2022.2

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