JA佐伯中央レポート2019
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-1-ごあいさつ 組合員ならびに地域のみなさまには、平素より当組合の事業活動・事業運営に対し、格別のご理解・ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。 わが国経済においては、世界経済の先行き懸念が広がっているなか、景気改善の基点となる輸出の伸び悩みが明確となり、個人消費や設備投資に目覚ましい伸びが期待できないこと等、1年を通じて徐々に厳しい状況が続いたことから、国内景気に関しては徐々に緩やかな後退に向かい、金利上昇圧力の乏しい状況が続くと思われ、今後の景気動向を注視していく必要があります。 一方、農業を取り巻く環境においては、農業従事者の高齢化、次世代の農業担い手や日本全体の人口減少が急速に進み、農業生産基盤は縮小傾向にあり、深刻な状況に直面しています。また、農産物の生産現場では、労働力不足が深刻化しており、農業の多面的機能対策や多様な担い手対策、農業振興等を、組合員ならびに地域のみなさまの要望に応えるべく、当組合の自己改革をパワーアップすることが必要と考えています。 このような状況の中、平成30年度は第9次中期3か年計画及び第6次地域営農振興計画の最終年として、引続き営農指導員を中心に、役職員が担い手に出向き意見や要望を聴く取り組みや各支店・産直ふれあい市場を拠点とした新たな地域協同活動の取り組み等を実施するともに、財務基盤・事業基盤の強化に取り組んでまいりました。 事業総利益においては、計画以上の実績をあげることができ、金融機関の健全性を示す指標である自己資本比率は11.79%と、JAバンクの自主ルール基準である8%を上回り、財務基盤の強化を図ることができました。 これもひとえに、組合員ならびに地域のみなさまの温かいご支援・ご協力によるものと感謝申し上げます。 この【2019JA佐伯中央レポート】は、当JAの主な事業内容や組織概要、経営内容等について広く開示し透明性を高めるとともに、財務の健全性、組織の遵法性、信頼性を深くご理解いただくことを目的に作成いたしましたので、ご一読いただきたいと存じます。令和元年度は、「組合員とともに自己改革で未来を創る」を主題として、徹底した話合いの実践で食と農と地域に貢献するJAとして、引き続き「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」に直結する分野に、役職員一同重点的に取り組んでまいりますので、なお一層のご指導、ご協力をお願い申し上げます。令和元年7月代表理事組合長 忠末 宜伸

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