JA佐伯中央レポート2020
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-1-ごあいさつ 組合員ならびに地域のみなさまには、平素より当組合の事業活動・事業運営に対し、格別のご理解・ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。 わが国経済においては、底堅い動きが続いた上半期から一転、10月以降の消費税引上げに伴う駆け込み需要の反動による影響が一部に見られ、下期より徐々に厳しい状況が続いたことから、国内景気に関しては、緩やかな後退局面にあります。 今後の景気の先行きについては、新型コロナウィルス拡大による国内外経済の減速が予想されることから、この状況が継続する場合は、非常に厳しい局面が予想され、今後の景気動向には注視していく必要があります。 日本の農業情勢においては、急速な農業者の減少・高齢化、日本全体の人口減少が急速に進んでおり、わが国の食と地域を支える基盤が弱り、深刻な状況に直面しています。このような状況の中、「持続可能な食と地域づくり」に向けて、農業の多面的機能対策や多様な担い手対策、農業振興等を、組合員ならびに地域のみなさまの要望に沿って、当組合の自己改革をパワーアップすることが必要と考えています。 このような状況の中、令和元年度は第10次中期3か年計画及び第7次地域営農振興計画の初年度として、営農指導員を中心に、役職員が各生産部会等に出向き意見や要望を聴く取り組みや、各支店・JA産直ふれあい市場を拠点とした新たな地域協同活動の取り組み等を実施するとともに、財務基盤・事業基盤の強化に取り組んでまいりました。 事業総利益においては、計画以上の実績をあげることができ、金融機関の健全性を示す指標である自己資本比率は12.08%と、JAバンクの自主ルール基準である8%を上回り、財務基盤の強化を図ることができました。 これもひとえに、組合員ならびに地域のみなさまの温かいご支援・ご協力によるものと感謝申し上げます。 この【2020JA佐伯中央レポート】は、当JAの主な事業内容や組織概要、経営内容等について広く開示し透明性を高めるとともに、財務の健全性、組織の遵法性、信頼性を深くご理解いただくことを目的に作成いたしましたので、ご一読いただきたいと存じます。 令和2年度は、引き続き「組合員とともに自己改革で未来を創る」を主題として、組合員や地域のみなさまの声を聴き・声に応える徹底した話合いや、みなさまの要望に沿った新たな地域協同活動を展開し、食と農と地域に貢献するJAとして、「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」に直結する分野に、役職員一同重点的に取り組んでまいりますので、なお一層のご指導、ご協力をお願い申し上げます。令和2年7月代表理事組合長 忠末 宜伸

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