広報みよし 101
6/40

今月号から、広島県鳥獣被害対策スペシャリストの井いの上うえ雅まさ央てるさんに、獣害対策について、わかりやすく解説していただきます。知らなけりゃ逆効果 こんにちは。今月号から皆さんに獣害対策についてお伝えすることになりました井上雅央です。紙面で少しずつですが、一緒に勉強していきましょう。 獣害は住民の皆さんや行政の担当者がほんの少し勉強するだけで、解消できます。しかし、被害が起きてから腹立ち紛れ、思いつきの方法でやってしまえば、被害防止どころか、火に油、逆効果の対策となりかねません。 例えば電柵の線、知らずに地面からの高さをいい加減に張ってしまえば電柵でなくただのヒモです。もし、地面からの高さが30㎝だと、最初からおでこに触れてしまいますから、平気でそのまま潜り抜けます。それどころか、電柵の線をくぐって餌にありついたイノシシは、電柵さえ探せば餌が食えるという学習をしてしまいます。 イノシシが感電するのは毛のない鼻先だけ、感電させるためには一段目は地面から20㎝ということさえ知っていれば、こんな失敗はしませんね。アスファルトの道沿いに張る、電圧が3,000ボルト以下に落ちたまま放置する、夜だけしか通電しない、稲刈り後は電気を切ってしまう、といった初歩的な間違いを犯す人がいれば、その地域で電柵が効かなくなることも知っておきましょう。問い合わせ先 産業部農政課農林振興係 ☎(0824)62-6163 (0824)64-0172 nousei@city.miyoshi.hiroshima.jp知ってからやる 三江線の沿線市町などで構成する「三江線活性化協議会」では、回数券の購入補助やイベント補助等の取り組みを進めています。しかしながら、少子高齢化・過疎化などにより、三江線の利用者は、平成4年度の1,409人/日に対し、平成23年度には236人/日と、大きく減少しています。 このような状況の中、協議会では、三江線の利便性を高め、利用促進を図るため、現行の鉄道ダイヤに加えて、バスにより増便を実施する「JR三江線増便社会実験(バス)」を、JR西日本米子支社と共同で行います。 この機会に、通勤や買い物、通院、観光などで、ぜひ三江線を利用していただき、三江線の維持・活性化にご協力をお願いします。●実施期間 10月1日(月)~12月31日(月)までの3カ月間●実施エリア JR三江線(三次駅~江津駅)の全区間(108・1㎞)●実施内容・列車に加え、バスによる増便を行い、現行ダイヤの約1.7倍の運行を行います。・運賃は、鉄道運賃と同額です。駅などで購入されるJRのきっぷ、定期券で利用できます。・バス停車場は、三江線各駅前を基本としますが、駅周辺の道路事情などにより、やむを得ず駅から離れて停車する所もあります。・実験期間中に利用状況調査を行いますので、ご協力をお願いします。問い合わせ先 三江線活性化協議会事務局(邑智郡町村会内) ☎(0855)72-0015 (0855)72-0536JR三江線のバスによる増便社会実験がはじまりますみんなで三江線を利用しましょう!獣害対策vol.1広島県鳥獣被害対策スペシャリスト。平成10年度から、奈良県農業技術センター鳥獣害対策チームで、猿害対策を中心とした、作物保護研究に従事し、行政との連携により集落ぐるみの取り組みを実践。また、鳥獣害担当の人材育成や鳥獣害対策展示コーナーの研修指導なども行う。平成18年度からは、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構近畿中国四国農業研究センター鳥獣害研究チーム長を務め、平成24年度から現職。井いの上うえ 雅まさ央てるさんプロフィール広報みよし 8月号6三次市からのお知らせ

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です