広報みよし123
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災害への備えで最も大切なのは、個々の心構えです。よく“想定外”という言葉を耳にしますが、形あるものは必ず崩れます。 様々な状況を想定して、事前に準備しておくことが重要です。日頃から防災に関する情報に耳を向け、知識を身につけておくことで、いざという時に、状況の変化に対応できるのです。昭和47年の豪雨災害の時は、消防士になってからまだ6年目で、庄原署に配属になって間もない頃でした。三次市に応援に駆け付けた時には、浸水で無線が使えない状況でした。通信手段は主に固定電話でしたが、情報が整理され、必要な情報だけが伝えられていたので、大きな混乱は無かったように思います。必要な情報が、確実に届けられることが重要であると実感しました。三次市では、災害発生時に、ケーブルテレビの音声告知放送や防災行政無線等で、行政からの情報が伝えられます。しかし、災害の規模によっては、それらが機能しないことも想定されます。そのような時には、個々での情報入手に加え、同じ地域に住む人や自主防災組織等からの情報が重要になってきます。日頃から情報をやり取りできる関係をつくり、地域コミュニティを大切にすることが必要だと思います。船所自主防災会 会長酒屋地区自治会連合会 会長箕みの田だ 英ひで紀き さん元備北地区消防組合消防長。36年間消防に携わり、昭和47年7月の豪雨災害では救助活動等も経験。酒屋地区の自主防災組織の立ち上げ等にも尽力。①③④⑤②①昭和47年7月の豪雨災害 (十日市中、中島達男さん〔三次町〕提供)②昭和58年7月の豪雨災害(作木町港地区)③④⑤平成22年7月の豪雨災害(③工業団地〔東酒屋町〕、④青河町、⑤粟屋町)災害への備えに大切なのは個々の心構えと地域のつながりです特 集「もしも」に備える広報みよし 2014.6.103

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