広報みよし131
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市立三次中央病院の取り組み市立三次中央病院は、三次市、庄原市の備北二次医療圏および近隣の安芸高田市、島根県を含む中山間地域の中核病院として、救急医療、小児救急、がん診療、周産期医療など急性期医療を中心に、安全で安心な医療の提供に努めています。救急医療体制 平成26年4月に、「三次市休日夜間急患センター」が開設され、内科・外科の一次救急(軽症患者)を三次地区医師会の先生方に担っていただけることとなり、市立三次中央病院は二次救急(重症患者)を受け入れる役割分担をしています。また、小児救急は、大学や地域の小児医の支援で「365日夜間救急体制」という県内でも大変恵まれた診療体制です。さらに、昨年からドクターヘリの運航が開始され、市立三次中央病院での利用回数も増加しています。がん診療 地域がん診療拠点病院として、大型医療機器は、320列X線CT、3テスラMRI、PET‐CT導入と県内有数の整備を行いました。また、化学療法センター、内視鏡センターを拡張整備し、診療体制は、広島大学から専門医を招しょう聘へいし、緩和ケア内科の新設を行いました。医療機能評価 医療機能は、診療科、医師数、専門医数、看護師の配置基準や集中治療室などの設備で評価されます。診療科は、内科、外科を中心に専門医や後期研修医を増員し、平成27年4月には70人になる予定です。看護師を3年がかりで増員し、平成26年6月から看護師配置7対1(入院患者7人に対し常勤看護師1人以上を配置)を実施しています。地域医療 地域医療支援病院として、地域連携室の充実を図り、近隣の医療機関との連携を密にし、患者の紹介・逆紹介や入退院の調整に力を入れています。在宅療養の重要性や地域で医療や介護を支援する「地域包括ケアシステム」の構築が叫ばれる中、在宅療養後方支援病院として、また急性期治療後の在宅復帰支援を担う「地域包括ケア病棟」を平成26年9月に設置しました。がん検診 今年1月から肺がんの早期発見を目的に「低線量CT肺がん検診」を始めました。この肺がん検診は、広島大学との共同研究で、東京大学で開発された遠隔読影システムを利用する全国初の試みです。PET-CTによる検診も今年4月から開始する予定です。医療情報 平成24年度に、病院外でもモバイル端末で電子カルテの情報を閲覧できるシステムを全国に先駆けて構築しました。平成26年4月から、このシステムを拡張して病院独自の医療情報ネットワーク「きりこちゃんネット」の運用を開始し、近隣の医療機関から市立三次中央病院の電子カルテの情報を確認することが可能になっています。 また、広島県医師会を事業主体とする全県的な「ひろしま医療情報ネットワーク(通称:HMネット)」の運用が開始され、市立三次中央病院もこのネットワークに参加しています。これによって、医療機関間で処方、検査、画像等の診療情報の相互参照が可能になっています。陽電子放射線断層撮影装置(PET-CT)による検査の様子○平成24年10月 320列X線CT更新○平成25年11月 内視鏡センター増築改修○平成26年1月 化学療法センター移転改修、人工透析装置一式更新○平成26年4月 磁気共鳴断層撮影装置(3テスラMRI)更新○平成26年11月 陽電子放射線断層撮影装置(PET-CT)新規導入高度医療機器の整備と施設改修の状況特 集地域医療を支える広報みよし 2015.2.103

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