miyoshi158L
3/32

身近な相談相手―「おはよう」平ひら岡おか甚じん二じ郎ろうさんは、登校班の集合場所に集まってくる子どもたちと今日も元気にあいさつをかわします。三次町の民生委員の一人、平岡さんは、民生委員になって23年目、主任児童委員もされています。この5年間、ほぼ毎日、小学生の登校班の一番後ろで、子どもたちを見守りながら一緒に登校します。小学校に着いてからも正面玄関で一人ひとりに声をかけ、昨日と変わった様子はないか確認します。その後、見守り活動をしていて気付いたことを学校に伝え、学校からも子どもたちの様子を聞きます。その対話の内容が、問題を解決したり、子どもたちの不安を見つける糸口になることもあるそうです。平岡さんは、「学校の外での姿も地域の人たちが見てくれていると感じると、子どもたちは、『もっとがんばってみよう』という気持ちになる」と話されます。子どもたちが自分の能力を発揮しやすい環境のために、普段から学校と近い距離にいることが必要であると強く感じているそうです。平岡さんは、「子どもたちのために先生が頑張っている。子どもたちや学校、地域の支えになりたい。子どもたちが日々成長していく姿を見ると力が湧く。子どもたちのこと以外にも、自分一人や家族だけで解決できない悩みがあるなら、気軽に相談してほしい」と話されました。学校にとって民生委員の存在とは―民生委員について、三次小学校の長手校長は、「平岡さんをはじめとする民生委員さんは、地域の人材を紹介していただいたり、時には困りごとの相談にのってもらうことのできる、学校と地域を結ぶ力強い存在です。また、普段から子どもたちに関わってもらっているので、学校では分からない子どもたちの地域での様子や些さ細さいな変化に気付かれます。その気付きを指導方針の検討材料にすることもあり、たいへん信頼しています」と話され、学校にとっても民生委員の存在は大きいようです。平岡甚二郎さん三次小学校 長なが手て麻あさ美み校長●特集 民生委員制度創設100周年広報みよし 2017.5月号3

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る