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引き継がれる思い―昨年12月1日、全国民生委員一斉改選があり、三次市でも新たに50人の民生委員が誕生しました。その中には、仕事を持つ方、子育て中のお母さんといった若い世代の姿もあります。甲奴町の永なが井い公まさ子こさんは、子育てと自営業の造園業をしながら、民生委員の活動をされています。当初、民生委員になってもらえないかと依頼があった時は、家族への負担を心配されたそうですが、家族の理解もあり、民生委員を引き受けたそうです。永井さんは、「前任の民生委員さんが、長い間活動されていたのを見ていました。地域に民生委員は必要なので、自分で良ければと引き受けました。普段のPTA活動や学校との関わりも生かして、子どもや学校に近い立場で活動しています。地域の方にも今までどおり気軽に話をしてもらえるよう接していきたい」と笑顔で抱負を語ってくれました。新たに「民生委員」の手助けを行う「協力員」として活動を始めた方もいます。畠敷町の藤ふじ井い直なお孝たかさんは、新聞やテレビで、民生委員の役割や成り手不足を知り、何か地域に役立ちたいと思い、4月から協力員として、高齢者の自宅などを定期的に見守る活動などを行っています。藤井さんは、「4年前に大病をして命を失いかけた。私の回復を見届けるようにその半年後に亡くなった妻も地域に貢献したいとの思いを強く持っていたので、その意思を継いで、残りの人生を地域のために役立てたい」と語ってくれました。同じ地域の民生委員の岩いわ﨑さき笙しょう子こさんは、藤井さんの地域に貢献したいという熱い思いを受けて、見守り活動の一部を4月から藤井さんにお願いされています。岩﨑さんは民生委員になって13年目です。「地域のために貢献したいという同じ思いを持つ藤井さんに、その活動と経験を少しずつ伝えていきたい」と話されます。岩㟢笙子さん(左)と藤井直孝さん(右)永井公子さん広報みよし 2017.5月号4

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