miyoshi160L
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農業を始めて2年目の福ふくなが永丈とも也やさん。9年間、福岡で住宅関係の会社に勤めた後、農業大学校で農業を勉強し、実家の四拾貫町で農業を継ぐためUターンしました。現在は、ミニトマトやきゅうり、しょうがなど多品目を栽培しています。「朝起きてから夜寝るまで、野菜の性質を考え、おいしく、安心して食べてもらえる野菜を作ることばかり考えています」という福永さん。取材に訪れた日、ビニールハウスの中で赤く色付き始めたミニトマトを愛おしそうに見つめながら、品種や栽培方法などについて丁寧に説明してくれました。自分の作った野菜を一番おいしい時期に三次の人に食べてほしいという思いから、ミニトマトは完熟してから地元のスーパーに出荷するそうです。「家庭の食卓に会話を生むような野菜作りをしていきたい。将来は、医療や福祉との連携など、農業の新しい形を構築したい」と力強く野菜作りへの思いを語ってくれました。十日市中でレストラン「イタリアンファーム」を経営する森もりさき﨑静しず香かさん。「みよしふるさとランチの日」には、地元産のテーマ食材を使ったオリジナルメニューを提供し、「飲食店版のふるさとランチの日」で地産地消を推進しています。一つひとつの食材の持つ栄養価や歴史も勉強し、調理の仕方や提供する順番、そして前菜からデザートまでの栄養バランスまでこだわりをもって調理する森﨑さん。よく噛んで食べてもらうためにあえて固く食感を残して調理する料理もあるそうです。店を訪ねた日も、パスタソースに使われたトマトの赤やサラダの緑、ジュースのオレンジなど、色取り鮮やかな、地元野菜をふんだんに使った料理がテーブルに並んでいました。「料理を食べたお客様に元気になってほしい。なによりおいしく食べてもらいたいという思いで作っています」と笑顔で話してくれました。福永さんと森﨑さんの二人に共通するのは、三次で採れた新鮮な野菜を三次の人に食べてほしいという強い思いでした。市では、同じ思いを持つ農家や飲食店の人たちと連携して「みよしふるさとランチの日」や「トレッタみよし野菜クッキング」などの食育イ  三次産を  食べてほしい森﨑静香さん福永丈也さんビニールハウスの中で作業する福永さんと栽培中のトマト「みよしふるさとランチの日」をPRするのぼり旗が掲げられたイタリアンファームと地元の野菜を使ったメニュー広報みよし 2017.7月号4

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