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「平家物語」などでも有名な一場面、鵺ぬえを弓の名手・源みなもとのよりまさ頼政が退治するという話を題材にした錦絵は多くみられます。こちらもその一つで、歌川国芳により、頼政の矢で射止められた鵺がものすごい形相で暗雲の中から落ちてくる場面が表現されています。ところで、鵺は複数の動物があわさった姿ですが、何の動物が描かれているのでしょうか。答えは、頭は猿、胴は狸、手足は虎、尾は蛇という恐ろしい姿をした想像上の生き物として描かれています。稲生物怪録や妖怪に親しんでいただくためのイベントを開催します。●と き 11月26日(日)13時~17時(予定)●ところ 三次市民ホールきりり●内 容 ・妖怪トークショー (「稲生物怪録」や妖怪について語っていただきます。)     ・神楽上演 (横谷神楽団 演目「稲生平太郎」)     ・湯本豪一コレクションの展示 「京きょう嵐らん寺じ平へい太た郎ろう」や「たたり岩」など稲生物怪録を題材にした小説が「もののけ侍伝でん々でん」シリーズとして出版されています。佐々木裕一さんに「稲生物怪録」についてお聞きしました。Q稲生物怪録を作品に選んだ理由は?A小説の題材を探していた時に、福山市の知人から、三次に妖怪の伝説があることを教えられ、興味を持ちました。稲生物怪録の資料を読んでいるうちにキャラクターの映像が頭に浮かんできたので、執筆をはじめました。Q佐々木さんが思う稲生物怪録の魅力とは?A物怪録に出てくる妖怪たちに個性があり、想像をふくらませてくれるのが魅力です。また、比熊山に残る「たたり岩」には不思議な力があると信じて、物語の肝として使わせていただいています。トークショーでは、さらに詳しくお聞きしていきます。お楽しみに!【プロフィール】1967年三次市生まれ。2003年に小説家デビュー。「もののけ侍伝々」のほか、「浪人若さま新見左近」、「若旦那隠密」などを刊行。現在は、累計90万部突破の代表作「公家武者松平信平」シリーズなど、5シリーズの時代小説を執筆中です。問 三次地区拠点整備事業プロジェクトチーム(事務局 三次市政策部特命担当)  ☎0824-62-6408 0824-62-6137湯ゆ本もと豪こう一いちコレクション紹介「みよしもののけものがたりⅢ」を開催します!トークショー ゲスト紹介 小説家の佐々木裕一さん(三次市在住)妖怪トークショー のゲスト!!シリーズ5「源頼政鵺退治」歌川国芳 江戸時代 大判錦絵3枚続宇う河がわ 弘ひろ樹きさん(漫画家)佐さ々さ木き 裕ゆう一いちさん(小説家)はるな 愛あいさん(タレント)湯ゆ本もと 豪こう一いちさん(妖怪研究家)広報みよし 2017.10月号15

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