miyoshi167L
14/32

今月は、知的障害と発達障害の特性、困っていること、その配慮と支援について考えてみましょう。知的障害生活や学習面で現れる知的な働きや発達が、同年齢の人の平均と比べ、ゆっくりとしていることをいいます。脳の機能障害ですが、発語がなく、身の回りの全面的支援の必要な最重度障害の人から、職業生活を送れる軽度障害の人まで、障害の現れ方に様々な違いがあります。コミュニケーション力が弱いので、他人とトラブルになったり、自分から助けを求められなかったりします。また、集中力や自己コントロール力が弱い、状況を判断したり、読み書き計算が苦手といったこともありますが、障害特性に合わせた教育・配慮を受けながら、社会経験や学びを通じて社会参加しています。●ハード面における配慮◦日常生活には、様々な案内表示があります。表示は、誰にでもわかりやすい表現と、ひらがな表示、絵表示、色識別、音声ガイドなどわかりやすい情報提示が必要です。●ソフト面における配慮◦会話によるコミュニケーションが取れる人には、顔を見て、ゆっくり丁寧に簡単な言葉で、その人がどうすればいいのかわかるように話します。発達障害 発達障害は、脳の機能障害によって生じるもので、自閉症などの広汎性発達障害や注意欠如多動性障害、学習障害などがあります。 自閉症などの広汎性発達障害、アスペルガー症候群などの共通の特性として「社会性・コミュニケーションの障害」や「興味・活動の範囲が狭く、パターン化した行動やこだわりが強い」ことがあげられます。音に対する敏感さや触覚の敏感さがある一方で、痛みや疲れを感じにくいといった感覚の問題がある場合があります。 注意欠如多動性障害は、集中できない、うっかりミスといった「不注意」、待つことが苦手で動きまわる、じっとしていられないといった「多動」、先に言動や行動を起こしてしまう「衝動性」といった特性があります。 学習障害は、全般的な知的発達に遅れはないのに「読む・書く・計算する」など特定の能力に困難がある状態を言います。●ハード面における配慮◦トイレや更衣室などのマークの形や色、表記などは統一し、誰でもわかりやすいよう改善することが望まれます。●ソフト面における配慮◦発達障害特有の行動やこだわりを理解したうえでの支援が望まれます。コミュニケーションの苦手な発達障害の人には、言葉以外に絵、文字、身振りなどを交えて短い言葉で穏やかにわかりやすく伝えることが安心につながります。◆次号は、精神障害と高次脳機能障害の特性とその配慮についてです。障害者に関するマークについて 街で見かける障害者に関するマークを紹介します。皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。問 社会福祉課障害者福祉係  ☎0824-65-2051 0824-62-6285  三次市障害者支援センター ☎0824-65-1131 0824-65-1132障害を知り  共に生きる障害を知り 共に生きるシリーズ⑤広島県思いやり駐車場利用身体・精神・知的障害、難病、高齢、けが、妊娠などによって車の乗降や歩行の困難な人が、公共施設やショッピングセンターなどに設けられた専用の駐車スペースを安心して利用できるように、「思いやり駐車場」制度を導入しています。設置(管理)者の協力により「思いやり駐車場」として登録いただいた専用駐車スペースを必要とする人(制度対象者)に、県の発行する「利用証」を交付しています。左マーク:身体障害、知的障害、精神障害、難病、高齢により、障害や症状が固定している人には、緑色の利用証を交付しています。右マーク:対象となる施設に表示しています。(所管:広島県健康福祉局地域福祉課)※平成23年7月から実施広報みよし 2018.2月号14

元のページ  ../index.html#14

このブックを見る